2015年、コレ買いました――ものぐさなガジェット記者の場合:長く使って分かったこと(2/2 ページ)
2015年、実際に長く使って「良かった!」あるいは「ちょっとね〜」というものを取り上げる年末企画。今回はITmediaのガジェット記者が選定。1人暮らしでものぐさな記者は何を買った?
製品名:「みおふぉん」
家電ではないが、格安SIM・SIMロックフリースマホは2015年で大きな盛り上がりを見せた話題の1つ。誰もが節約したい通信費を大幅に抑えられるとあって、一部のガジェット好きだけでなく、節約志向の主婦など一般層にも「格安スマホ」の言葉が浸透していった。筆者はNTTドコモからIIJの音声通話付きSIM「みおふぉん」にMNPをしたところ、スマホの月額料金を1万円(端末残代金含む)から1600円まで抑えることに成功した。約9カ月使って気付いたことがいくつかある。
満足度
結論から言うと、通信費を大幅に節約でき、使い勝手の面でも大きな不満もなく満足度は90%。月額の通信容量がキャリア時代の7GBから3GBに減ったことが懸念点だったが、自宅とオフィスではWi-Fiを使うため、3GBでも十分。外出時に長時間動画を見たり、グラフィックがリッチなスマホゲームをしたりすることはなくなったが、生活する上で支障が出たことは1度もない。ユーザーが急増したときは一時的につながりにくいと感じる時期もあったが、通信速度についても特段不満はなく、「普通に使えるレベル」という印象だ。
気になる点は、同じキャリア同士だと無料になっていた通話料が10円/30秒になったくらいだ。もともとあまり通話をするタイプではないが、通話時間を以前よりは気にかけるようになった。LINEやSkypeなど無料通話サービスも充実しているので、長電話ではそちらを使えばいいと割り切っている。「通勤時は動画を見ると決めている」「ソーシャルゲームがやめられない」「音質の悪い無料通話で長電話したくない」などのこだわりがある人以外は格安SIMで十分といえる。総務省主導で大手キャリアの割高な通信料金にようやくメスが入れられているが、2年契約を終えたユーザーにとって格安SIMへのMNPは最も有力な選択肢の1つ。数が多すぎてどれにすればいいか分からないという人は、ひとまずみおふぉんにしておいて損はない。
ただし、何かトラブルがあったときは各MVNOに自分で問い合わせるなり、サポートページを調べるなりしないといけないので、困ったときの駆け込み寺であるキャリアショップは使えなくなる。各事業者が量販店の窓口や直営店などを設けて以前より契約しやすくなったのは事実だが、初めてスマホを使うような一般層に広がっていくのはまだまだこれからだ。
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