”誰でも宇宙にチャレンジできる”という人工衛星キット「ARTSAT KIT」が登場
いよいよパーソナル人工衛星の時代が到来か!スペースシフトの人工衛星キット「ARTSAT KIT」がクラウドファンディングに登場。価格は80万円だ。
スペースシフトは2月3日、超小型衛星開発キット「ARTSAT KIT」(アートサットキット)をクラウドファンディングサービス「Makuake」で発売した。限定1個の「ARTSAT KIT超早割」(価格は50%オフの40万円)は即完売。なお、日本国内での通常販売は8月、価格は80万円を予定している(打上げのコストは含まないなど諸条件あり)。
ARTSAT KITは、2014年にH2Aロケットによって打ち上げられた世界初の芸術衛星「INVADER」がベース。完成時のサイズは10センチ角、標準製作期間は3カ月となっている。キットには、ARTSAT基板(電子部品実装済み、4枚)、デスクトップテスト用基板、電源供給用USBケーブル、開発用太陽電池(民生品)、デジトーカ用スピーカー、日本語組立てマニュアル、衛星設計仕様書(約350ページ)などが含まれる。
主な機能としては、地上との通信機能(FM変調 1200bps)、ユーザープログラムの軌道上実行、カメラによる撮影(QQVGA)、INVADER VM(仮想マシン)による地上からのプログラム送信、デジトーカーを用いた合成音声およびトーン送信があげられている。詳細は、ホームページで確認できる。
ARTSATプロジェクトリーダーの久保田晃弘氏は、「衛星は21世紀のニューメディアです。このKITを手にすることで、新たな世界への扉を一緒に開けましょう」とコメントしている。
なお、Makuakeでは同プロジェクトの目標金額を100万円に設定しており、3000円(税込)からの各種支援コースを用意。引き続きサポーターを募集している。
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