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空気の状態を知らせ、きれいにしてくれる扇風機――「ダイソン ピュアクールリンク」登場スマホと連携

ダイソンが空気清浄機能付きファン「Dyson Pure Cool Link」(ダイソン ピュアクールリンク)を発表した。同社の空調家電としては初めてWi-Fiを搭載し、スマホアプリと連携する。

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 ダイソンは3月24日、ネットワーク対応の空気清浄機能付き扇風機「Dyson Pure Cool Link」を発表した。スマートフォンやタブレットで空気の状態を確認し、操作もできるネット家電だ。タワーファンとテーブルファンの2機種4モデルを4月28日に発売する予定で、参考価格はタワーファンが6万4800円(税別)、テーブルファンが4万9800円。


「Dyson Pure Cool Link」はタワーファンとテーブルファンの2機種。カラーは「ホワイト/シルバー」と「アイアン/ブルー」の2パターンがある

 来日した英Dyson研究デザイン開発デザインリードのHugo Wilson(ヒューゴ・ウィルソン)氏は、「われわれは毎分10リットルの空気を吸い込んでいるが、それに含まれているものを考えたことはありますか?」と問いかける。「現在、アジア全体でPM 2.5が問題になっている。そして空気が汚れているのは屋外に限らない。最近の家は気密性が高く、揮発性物質やペットの毛やフケ、浴室内のカビやバクテリアなどにより、室外より最大5倍も汚れている場合もある」(同氏)。


英Dyson研究デザイン開発デザインリードのHugo Wilson(ヒューゴ・ウィルソン)氏

 同社は昨年、初の空気清浄機能付きファン「Dyson Pure Cool」を投入。独自のAir Multiplier技術と360°グラスHEPAフィルターにより、PM0.1レベルの超微粒子を99.95%除去できるというもので、今回の新製品はそのバージョンアップ版といえる。

 本体内に複数のセンサーを搭載。空気の状態をリアルタイムにチェックしながら、内蔵のWi-Fi(IEEE 802.11b/g/n、2.4GHz帯のみ)でインターネットに接続し、専用アプリ「Dyson Link」(iOS/Android)を導入したスマートフォンなどの端末を使って宅内はもちろん、離れた場所からでも自宅の空気の状態を把握し、対処できるようになった。また「オートモード」に設定すれば、常に空気の状態をモニターし、室内環境の変化に応じて風量が自動的に切り替わる。


背面のカバーを開けると、VOCニオイセンサーとホコリを検知する光学センサーが見える。空気中のガスや揮発性化合物、粒子をモニターする仕組みだ

 Dyson Linkの画面には、室内の温度や湿度に加え、内蔵センサーが検知した空気の汚れ具合が4段階で表示される。またビッグデータ分析を手がけるBreezoMeterが提供する地域ごとの大気汚染状況や気象情報も表示される。


Dyson Linkの画面。家の外に地域の気象情報、家の中には内蔵センサーで取得した宅内の空気の状況が表示されている

ファンの操作画面

 一方で扇風機としての機能も進化した。圧縮した空気をすき間から勢いよく吹きだし、周囲の空気を誘引(巻き込む)ことで風量を増すAir Multiplier技術は変わらないが、動作モードとして「ナイトモード」を新設。自動モードにしていても風量の最大値を抑えて静かに運転するという。「昨年、東京のユーザーに要望を聞き、新たに設けたモードだ。ナイトモード時には前面のLED表示も減光し、控えめな三日月アイコンのみになる」(同氏)。


「Dyson Pure Cool Link」のテーブルファン

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