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世界初、8K SHV放送チューナーをシャープが開発――技研公開2016で展示:8K試験放送専用機
シャープは、NHKが8月1日にスタートする8Kスーパーハイビジョン(SHV)試験放送の専用チューナーとして高度広帯域衛星デジタル放送受信機を開発した。
シャープは5月25日、8Kスーパーハイビジョン(SHV)放送を受信できる高度広帯域衛星デジタル放送受信機を発表した。NHKが8月1日にスタートする8K試験放送に対応した専用受信機で、一般販売は行わない。NHKが5月26日から29日までNHK放送技術研究所(東京都世田谷区)で開催する「技研公開2016」に展示する。
同社製の8K映像モニター「LV-85001」と接続することで、フルHD画素の16倍相当、8K(7680×4320ピクセル)3300万画素の映像を表示可能。4Kマルチ編成放送を受信できるほか、3次元音響の22.2ch音声出力や多彩な表現が可能な新字幕、新データ放送などにも対応するという。
同社は「今後も、2018年に予定されている8K実用放送の開始に向けて、8K・次世代放送関連機器の開発に取り組む」とコメントしている。
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