さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。キヤノンギャラリーS(品川)で開催している田中 光常 写真展「動物たち」を案内する。
本展は、本年5月6日に逝去された写真家 田中光常氏への追悼の意を込めた写真展で、キヤノンフォトコレクションの中から氏の作品33点を展示するものです。
動物写真の第一人者として、1953年よりフリーランスの写真家として活動を開始し、世界中の動物たちのありのままの姿を記録し続けた氏は、膨大な作品をのこしています。
本展ではタイトル「動物たち」のもと、我が子に見せる慈愛に満ちたオランウータンの母親の表情、リラックスした表情を見せるライオンの親子など、氏の温かな眼差しが感じられる作品群を展示します。また、キヤノンオープンギャラリー2では、田中氏の薫陶を受け、動物写真家として活躍中の吉野信氏、浅尾省五氏、前川貴行氏の作品を併せて展示します。
プロフィール
田中 光常(たなか こうじょう)
1924年 静岡県生まれ
1944年 北海道大学水産学部卒業
1953年 フリーランスカメラマンとして活動を開始
1958年 動物写真家として活動を開始
日本動物写真界の第一人者として、長年にわたり世界各地の動物たちを追い続け、代表作『世界野生動物記』『動物カメラ絵本』をはじめ、100冊以上の著書を手がける。
近年では写真撮影のみならず、パンダ保護協会会長やエコツーリズム推進協議会理事もつとめ、動物や自然の保護活動にも力を注ぐ。2016年5月6日逝去。
田中光常動物写真事務所取締役
日本パンダ保護協会会長
(財)世界自然保護基金(WWF)日本委員会評議員
(財)自然公園財団理事
日本写真家協会名誉会員
日本旅行作家協会顧問理事
エコツーリズム推進協議会理事
日本サバンナ協会名誉会長
主な受賞、受章
1964年 日本写真協会新人奨励賞、日本写真批評家協会特別賞受賞
1971年 日本写真協会年度賞受賞
1989年 紫綬褒章受章
1995年 日本写真協会功労賞受賞
2000年 勲四等旭日小綬章受章
主な写真集
1968年 『日本野生動物記』
1970年 『野生動物を追う―その随想的撮影法』
1971年 『世界野生動物記』
1976年 『日本野生動物誌』
1979年 『世界の動物を追う―動物撮影ノート三十年』
1980年 『自然・動物・わが愛』
1984年 『コアラちゃん』
1990年 『狼―シベリアの牙王(共著)』
1991年 『Heart to heart』
1996年 『夢みる動物たち』
2001年 『動物ワールド』
2004年 『ペア・パンダ 』
2005年 『猫のかわいい撮り方―プロが教える』
2008年 『だいすき!パンダ 』
作品収蔵先
東京都写真美術館、静岡県庵原郡蒲原町立図書館、神奈川県川崎市市民ミュージアム
高知県佐川町立図書館、北海道東川町文化ギャラリー
写真展の詳細
名称 | 田中 光常 写真展「動物たち」 |
---|---|
開催期間 | 2016年6月22日(水)〜7月7日(木) |
開館時間 | 10時30分〜17時30分 |
定休日 | 日曜、祝日 |
入場 | 無料 |
会場 | キヤノンギャラリーS(品川) |
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