さまざまな「写真展」を随時案内していく本コーナー。ニコンサロン bis 新宿で、2016年6月28日から開催する「熊を殺す」を紹介する。
写真展内容
本展では、群馬県六合村の湖をモチーフに、民話の語りを取り入れながら、人の世界と森の世界のあわい(間)を表現した作品を展示する。
湖は山と村の境界に佇み、昔から山の生き物と村の人間のひやりとする接触の場であった。
湖畔には、動物との奇妙で唐突な接触、水の底や森の陰に住む形の見えないものとのやりとりなど、どこか恐ろしいが取り留めのない民話が漂っていた。
夕闇に落ちていく山の中、獣の光る目を炎と勘違いして、煙草に火をつけようとした男の昔話がある。
キャンプ場には、ダム建設で死んだ幽霊が出るという。
ひとは今も昔も湖畔でさまざまな幻視を経験する。
熊笹をかきわけて暗い森を奥へ奥へと進んでいけば、さまざまな獣の気配を感じるが姿は見えない。
水の反射、葉の揺らぎにさまざまな幻を見て、物語の世界に入っていく。
カラー30点。
作者のプロフィール
清水 裕貴(シミズ ユキ)
1984年千葉県生まれ。2007年武蔵野美術大学映像学科卒業。写真展(個展)に、12年「ホワイトサンズ」(ガーディアン・ガーデン/銀座)、14年「mayim mayim」(NEW ACCIDENT/金沢)、同年同展(UNDO/三ノ輪)がある。14年西根ナーレ(山形県長井市)、15年中之条ビエンナーレ(群馬県中之条町)に参加。受賞歴に、11年第5回写真「1_WALL」グランプリ受賞がある。
写真展の詳細
名称 | 熊を殺す |
---|---|
開催期間 | 2016年6月28日(火)〜7月4日(月) |
開館時間 | 10時30分〜18時30分(最終日15時まで) |
定休日 | 会期中無休 |
入場 | 無料 |
会場 | ニコンサロン bis 新宿 |
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