ソニーの「LED電球スピーカー」でトイレをディスコにしようとしたらホラーになった(2/2 ページ)
ソニーの「LED電球スピーカー」が新しくなりました。明るさの向上や音質の改善、ステレオ対応(2個必要)など進化のポイントは多いのですが、やはり注目は“調色”に対応したこと。でも……。
スマートフォンに専用アプリの「電球スピーカー」と「SongPal」をインストールしてBluetooth接続。楽曲のリズムに合わせて色が変わる設定にしました。ほかに音楽の音量によって色が変わるモード、単純に時間で色を変更するモードもあります。
リズムに合わせて色が変わるということで、1980年代ディスコミュージックをチョイス。良い感じで色が変わっていきます。音質面もスピーカーのサイズを考えれば上出来。初号機は低域の量感が足りない印象でしたが、今回は構造上の工夫で電球の容積をほぼすべてキャビネットとして利用できるようになりました。そのかいもあって中高域を含むバランスが改善され、全体的にクオリティーアップした印象です。
ただ、天井から目を下ろした途端、周囲がかなり暗いことに気がつきました。陽気なディスコミュージックより、むしろホラー映画のサントラが似合いそうなトイレになっています。
今回の調色対応にあたり、ソニーでは「ホワイトとRGBのLEDモジュールを互い違いに配置した」と話していました。仮にホワイトとRGBが同じ面積だとすると、RGBのうちブルーだけでは1/3しかありませんから光量が減るのは当然です。ほかの照明と組み合わせたり、複数個の同時使用といった使い方のほうが良いかもしれません。あるいは光を通すシェードを持つ照明器具と組み合わせると、色の変化がより楽しめると思います。
せっかく2個借りたので、廊下にあるダウンライトの口金を使ってステレオ再生にも挑戦します。家の構造上、LとRの高さが異なるというヒドイ環境でしたが、それでもステレオ感は出ます。スイートスポットを求めて廊下に座り込んでいると、自分の上に音像が定位するという不思議な感覚と、洗濯カゴを持った奥さんに蹴飛ばされたような感覚がありました。
検証というには環境的に不利な面が多かったのですが、まとめると新しいLED電球スピーカーはかなり遊べる、しかも実用的なアイテムであることが分かりました。取り付ける照明器具は事前の確認をしたほうが良いと思いますが、音楽を聴く場所が増えることは間違いありません。オススメは、やはり2つの電球を使ってステレオ再生を楽しみつつ、間接照明として部屋の雰囲気作りに役立てることでしょう。もちろんホラーな雰囲気作りにも対応できます。
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