J:COMとWOWOW、情報共有ミスで一部ユーザーに料金を過剰請求
J:COM利用者でオプションチャンネルとして「WOWOW」を契約している一部ユーザーに対し、二重請求などの料金過剰請求があったことが判明した。対象は計367件。
ジュピターテレコムとWOWOWは8月3日、J:COMのサービス利用者でオプションチャンネルとして「WOWOW」を契約している一部のユーザーに対し、二重請求や視聴できない状態でありながら請求していたケースがあったと発表した。対象は計367件。
J:COM経由でWOWOWを視聴する場合、通常はJ:COMが契約窓口となり、WOWOWと契約情報を共有、B-CASカード番号でスクランブルを解除する手順になっている。視聴料金はJ:COMが課金するパターンとWOWOWが行うパターンの2種類が存在し、個々の契約に基づいて請求される仕組みだ。
しかし、2015年末にJ:COMが旧JCNグループとの統合に伴い、オプションチャンネル契約情報の確認作業を行ったところ、一部契約についてWOWOWとの間に食い違いがあることが判明。精査を重ねた結果、2007年12月から2016年7月までに106件の二重請求が、また2002年7月から2016年8月にかけて261件の“視聴できないユーザーに対する請求”があったことが分かった(ユーザーによって期間は異なる)。
いずれのケースもJ:COMとWOWOWが個別に受けた視聴契約の更新手続きの際、両社間の情報共有が適切に行われていなかったことが原因。また両社間では定期的な契約情報の確認を行っていなかったという。
J:COMでは、対象ユーザーに電話連絡を行うとともに過剰請求していた金額を速やかに返還する。また再発防止策として、両社間のチェック体制強化や月次での契約情報照合をルール化。さらに両社間で契約情報の連携を自動化するシステムの構築など抜本的な対策を検討していく。
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