世界のレコード会社に眠っていたマスターテープを発掘! 歴史的名演奏をDSD 11.2MHzで収録したBD-ROM
ステレオサウンドは、世界の名演奏や名録音ををDSD 11.2MHzで収録したBD-ROM「ハイレゾリューションマスターサウンド」シリーズを10月5日に発売する。価格は各1万2960円(税込)。
ステレオサウンドは9月5日、世界の名演奏や名録音ををDSD 11.2MHzで収録したBD-ROM「ハイレゾリューションマスターサウンド」シリーズを発表した。販売価格は各1万2960円(税込)で10月5日に発売予定。同社通販サイト「Stereo Sound STORE」のみで取り扱う。
世界中のレコード会社に保管されている歴史的な名演奏や名録音のアナログマスターテープを発掘し、最新技術を駆使して“最良の音”に仕上げた。音声はほぼ無加工でデジタル化しているため、原則として超低域のカットはおろか、音を聞きやすくするイコライジングやノイズ除去などの補正作業は行っていない。
「こだわったのは、マスターテープのサウンドを大切にした音づくり。限られた制作関係者のみが聞くことができたマスターテープの音をできる限り忠実にオーディオファイルに届ける」(同社)
第1弾は、1974年5月にシカゴ、メディナ・テンプルで収録された「イーゴリ・ストラヴィンスキー バレエ『春の祭典』」(サー・ゲオルグ・ショルティ指揮、シカゴ交響楽団)と、1961年3月にウイーンのソフィエンザールで収録された「アントニン・ドヴォルザーク 交響曲 第9番 ホ短調 作品95『新世界より』」(イシュトヴァン・ケルテス指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)。
なお、ファイル形式はDSD(.dsf)のため、再生するには楽曲データをPCやNASなどにコピーしなければならない(PCとBDドライブが必要)。通常のBDプレーヤーやBDレコーダーでは再生できない点に注意してほしい。また再生時にもDSD 11.2MHzの再生に対応したD/Aコンバーターやネットワークオーディオプレーヤーを使用することになる。
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