レビュー
持って楽しく撮って楽しい悦楽のカメラ「ライカCL」(4/4 ページ)
「ライカCL」のシンプルでやや丸みを帯びた姿は伝統的な佇まいとモダンさが融合したような魅力を持つ。そして面白いことに、このカメラを使っているとモノクロで撮りたくなる。
さて、面白いことに、このカメラを使っているとモノクロで撮りたくなる。ライカといえばモノクロ、というわけではないんだが、ライカで撮られた往年の名作のイメージが強いんだろう。
雪の日のスナップもモノクロで。日没後なのでISO感度が上がっているが、若干のざらつきもモノクロだといい感じに。
なお、シャッタースピードはメカシャッターで1/8000秒、電子シャッターにすると1/25000秒まで上げられる。
持って楽しく撮って楽しい悦楽のカメラ
つまるところ、これ、小さくてめちゃカッコよくてスナップを撮って気持ちいいヤバいカメラである。
さらにWi-Fi機能も付いててスマートフォンへの転送も可能だ。
まあ、ボディだけで30万円以上するので誰にでもお勧めってわけではないし、何でも撮るぞってカメラでもない。
でも首から提げたりバッグにいつも入れて、撮りたいシーンに出会ったときさっとスナップを撮り、撮影の感触ににんまりし、そのうつりににんやりすることに悦びを覚える悦楽のカメラだ。
少なくとも、いつもモデルをしてくれてる女子大生が珍しく「このカメラ欲しい!」と目を輝かせ、ちょっと撮らせてといって何枚か撮っては「買えないけど欲しい」とにんまりし、あとからLINEで「あのライカいくらでしたっけ」とメッセージ送ってきて、「ああ、無理だー」と嘆いていたのは確かである。
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