タニタは3月8日、「こころの健康づくり」をコンセプトにした「タニタカフェ」を展開すると発表した。旗艦店となる都内1号店を、5月下旬に東京・有楽町でオープンする。20〜30代女性をメインターゲットに据え、産地直送の旬の有機野菜を使ったサラダなどのオリジナルメニューを用意する。
提供するメニューのカロリーや塩分などは「タニタ食堂」の基準にとらわれることなく、「おいしさ」や「楽しさ」に重点を置くことで“心の健康”にフォーカス。メニューは楽天が展開する農業事業「Rakuten Ragri」(以下、Ragri)と提携して共同開発。無農薬や無化学肥料の農法にこだわった有機野菜を豊富に使った「有機野菜ともち麦のサラダボウル」(約900〜1200円を想定)や「有機野菜と和だしの米麺(フォー)」を提供する。
ドリンクメニューは、ダイエットやアンチエイジングに効果があるとされるクロロゲン酸を通常の約2倍含むコーヒー「タニタコーヒー プレミアムブレンド」や、食感が楽しいかむスムージー「カムージー」(約500〜700円を想定)などを展開。店内は木目調などのナチュラルなデザインを採用し、落ち着いた照明やヒーリング効果のある音楽、アロマなどによって交感神経に働きかけリラックスを促すという。
新たな取り組みとしては、タニタの活動量計を店舗で販売(約2000円を想定)し、歩数と来店ポイントに応じてオリジナル健康グッズなどがもらえる制度を導入。詳細はこれから詰めていくとしているが、有楽町店オープンと同時にスタートするという。
有楽町店オープンに先駆け、テイクアウト専門の「タニタカフェ」(3月23日〜5月中旬まで)を新宿に出店予定。今後は店舗展開に加え、家庭用商品の開発、オフィスサービスの提供など、多くのチャネルを通して幅広い層に向けた展開を検討している。
2018年中にオフィスへのコーヒーサービスの本格展開を実施し、20年中にスタンド店を展開。22年中にはフランチャイズ店やメニュー提供店合計100店舗の展開を目指す。
(太田智美)
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