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» 2011年09月26日 10時00分 公開

オンラインで勉強……孤独じゃないの? ボンド大学の卒業生に聞いた大前研一氏も講演(2/2 ページ)

[PR/Business Media 誠]
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ボンド大学で学んだ財産とは

 社会人1年目のころ、先輩の姿を見ながら仕事を覚えていった人も多いだろう。中堅クラスになればリーダー格の仕事を任せられるが、すぐに結果を出せる人は少ない。そのときビジネスパーソンは「いくつになっても勉強は必要だ」と痛感するのだ。

 会社で働きながら、MBAを取得した先輩たち。学校で学んだ一番の“財産”は何だったのだろうか。最前線で活躍する4人が、座談会を開いた。


座談会のメンバー

臼井賢一郎(1期):1979年関西学院大学卒業後、バブコック日立に入社。1991年日揮に入社。現在は医療分野プロジェクトに参画中。

川崎直樹(25期):京都大学卒業後、滋賀銀行に入行。支店勤務を経て、現在は人事部。

高橋保裕(8期):1982年阪急電鉄に入社。現在はステーションネットワークの常務取締役。関西学院大学で事業再生論、ソーシャル・イノベーションなどを教えている。

前田陽子(16期):早稲田大学卒業後、1997年マイクロソフトに入社。現在はSoftCollege Consultingを設立し、海外就職などを目指すビジネスパーソンを支援している。


前田:一番の財産ですか? 私はものすごくロジックを鍛えられましたね。1人で勉強することもあるのですが、グループに課題が与えられ、それをこなさなければいけないことが多かった。チームワークを磨きながら、ロジカルに考える力、説得していく力などを訓練させられました。卒業後、仕事をしているときに「ロジックが強くなったなあ」と実感することがありました。

 私はマイクロソフトの本社に出向していたときがあるのですが、そのとき世界63カ国の人と交渉していました。例えば会議をして、相手の合意を得る。それを実行してもらうために、かじ取りをしなければいけません。話し合った内容をまとめ、次のポイントを提示する。一連の流れがうまく進むように、交渉していました。こうした交渉をロジカルに説得していくことも、MBAで学んだことが役立っていますね。

川崎:私は今年の6月に卒業したばかり。ボンド大学で学んで、非常によかったなあと思っています。もし入学する前に「どうしようかな」「やっていけるかな」と悩んでいる人がいらっしゃれば、ぜひトライしてほしいですね。私の場合、やってみて、悩んで、その結果、得られるものはものすごく多かった。また在学中に手にした財産といえば、仲間を得られたことですね。

前田陽子さん(左)と川崎直樹さん(右)

臼井:ネットワークは大きいですよね。MBAの学生はいろんな業界で働いていて、会社でいうと中堅クラスの人が多い。いわゆる脂の乗った人たちとのネットワークができるのは、ものすごく大きな財産。他業種の話を生で聞くことができ、それが自分の仕事にヒントを与えてくれるかもしれない。そんなネットワークが生まれる場は、なかなかありません。

高橋:21世紀の社会は「解」のない課題に立ち向かっていかねばなりません。そのためにはさまざまな人の意見を聞く必要があるでしょうね。

川崎:確かに。いろんな背景を持つ人たちから刺激を受けますね。在学中の2年間は、この刺激をものすごく受けました。

前田:でも正直に言うと、勉強はつらかったです(笑)。私の場合は、授業に必死についていった……という記憶しかありませんね。

 ただ在学中にはたくさんの知識を蓄積することができましたし、それ以上に人とのつながりを得ることができました。それは仕事をしていて出会う人脈を超えていますね。同じ努力をして、同じ勉強をした人たちとのつながりというのは、ちょっと普通のつながりではないんですよ。

「孤独に勉強する」といったイメージはない

高橋:ボンド大学ではとりわけ、ファイナンス、IT、英語を重視していますね。なぜ重視しているかというと、投資や事業再生などを行うにあたって、世界標準の戦略を理解しておかなければいけないからです。

臼井:高橋さんはボンド大学以外でもMBAを取得されていますよね。違いはありましたか?

高橋:日本の大学院では過去のケーススタディの授業が多いのですが、正直ちょっとモノ足りなさを感じていました。一方、ボンド大学では、アップルのスティーブ・ジョブズの立場であればどのような選択をするのか――。といったことを海外にいる顔も知らない学生と議論し、答えを出さなければいけません。こうした授業は新鮮でしたね。スピード感や多様性の理解などは、他の大学ではなかなか経験できないのではないでしょうか。

臼井賢一郎さん(左)と高橋保裕さん(右)

前田:スピードは要求されますよね。ボンド大学で勉強を始めたころ、私には1歳半の子どもがいました。仕事が終わって、家に帰って、子どもを寝かしつけます。勉強はそれからでしたので、寝るのは深夜の2〜3時ごろ。会社で昼ごはんを食べるときには、できるだけお弁当を食べながらテキストを読んでいました。そんな生活が続いていましたが、そのときにタイムマネジメント力がものすごくつきました。隙間時間を使って、新しい知識を自分の中に入れていく、という習慣はいまでも身に付いていますね。

臼井:在学中、苦しいときってありますよね。人間というのは、なぜかいい状態と悪い状態のときがある。また悪い状態のときには、悪いことが重なることが多いんですよね。それを何とかコントロールして、また意識を高めて勉強しなければいけません。苦しいときに仲間と一緒に勉強することによって、落ちている自分を引き上げてもらうことがありますよね。

 オンラインで勉強する――と言うと「孤独ではないですか?」といった質問をよく受けます。しかし課題を与えられ、それをグループでこなしていく授業が多い。そのためには週1回ほど集まることがありますし、集まれない場合にはネット上で議論をかわします。グループで学びながら答えを提出するので、“孤独に勉強する”といったイメージはありませんよね。

川崎:ないですね。みんなと一緒に勉強しなければ、前に進まない仕組みになっていますから。

臼井:そうですね。授業ではグループ課題が与えられ、それをフィールドワークでこなしていくことが多いです。「MBAを取得しようかなあ。どうしようかなあ」と迷っている人がいらっしゃれば、そこにとどまっていることがリスクかもしれません。行動を起こさなければ、取り残されてしまうリスクがあります。「何か自分がやりたい、やらなくちゃいけない」という内心の声があれば、何かアクションを起こしてみるのはいかがでしょうか。

学生の絆は強い

 座談会で卒業生は口をそろえてこう言った。「リアルの大学よりも、学生の絆は強い」と。懇親会のテーブルでは同級生の間で話が盛り上がっていた。学生当時の話であったり、今のビジネスの話であったり。また卒業年度を越えて、先輩と後輩が積極的にコミュニケーションを図る姿も見られた。

懇親会の席で卒業生たちが歓談する

 今の仕事をコツコツこなしがら、勉強を続けるのは苦しい作業かもしれない。しかしその壁を乗り越えた者は、仲間であり、同士でもあるのだ。心機一転、気合を入れてビジネスを学ぼうという人。道のりは平坦ではないかもしれないが、新しいことにチャンレジしてみるのはいかがだろうか。そして次の10年、記念イベントで先輩や後輩、在学生たちと一緒に語り合っている姿を想像するのも悪くない。

開講10周年記念イベントが終了。実行委員が集まって記念撮影を行う
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アイティメディア営業企画/制作:Business Media 誠 編集部/掲載内容有効期限:2011年10月9日