FOMAのMPEG-4動画は“100Kバイト程度”──ドコモ

FOMAでは,最大394Kbpsのパケット通信が利用できる予定だ。しかしドコモは,iモードでの動画は100Kバイト程度,長時間の動画送受信には回線交換を用いるという。

【国内記事】 2001年3月9日更新

 NTTドコモのゲートウェイビジネス部コンテンツ担当部長である夏野剛氏は3月9日,「IBMフォーラム 2001」の特別講演内で,ドコモのIMT-2000サービス「FOMA」の位置付けについて語った。

 夏野氏は「FOMAのサービスは,現在のiモードに付け足していくもの。動画についてはMPEG-4で100Kバイト程度のものを見てもらおうと思っている」と言う。高速なデータ通信速度がFOMAの特徴だが,動画に関しては“あくまで現行のiモードの線上にあるもの”という位置付けを明確にした。

 2001年5月30日にサービス開始が予定されているFOMAでは,現行のiモード端末の高機能版に当たる小型基本端末が2機種,テレビ電話などが可能なビジュアルホンが1機種,データ通信用のPCカード型が1機種予定されていることが,これまでに明らかになっている(2月16日の記事参照)。

小型基本端末 携帯性を重視した小型端末。音声通話だけでなく次世代版iモードサービスや高速パケット通信に対応
動画像端末 テレビ電話機能を搭載したカメラ付き携帯端末。小型端末の機能に加え,映像配信等モバイルマルチメディアサービスに対応
データ通信
専用端末
データ通信に特化した端末。高速パケット通信に対応

FOMA基本端末では動画再生時間,15〜30秒

 夏野氏は,小型基本端末はFOMAになっても,あくまでiモードだという。「FOMAになってすべてが新しくなるわけではない。(現行のiモードと)別のものではない」(夏野氏)

 FOMAの小型基本端末での動画の取り扱いについて,夏野氏は次のような例を挙げた。「スポニチは,FOMAが出たらストリーミング(動画)用のページを付け足す形になる。記事のタイトルから本文に飛ぶまでは,通常のiモードと同じものだ。FOMAのユーザーだけがその先の“ホームランの動画”を見られるようになる」(夏野氏)

 FOMAだからといって,全く新しい映像ベースのコンテンツサービスを展開するのではなく,現状のiモードのコンテンツに動画を付加する形が想定されている。「(ニュースなど)テキストで見るものは,テキストで見ればいい」(夏野氏)

 そのため,資料にはMPEG-4の動画や音声の再生時間は15〜30秒とうたわれている。「100Kバイト程度のものを見てもらおうと思っている」(夏野氏)という言葉とも結びつく。  ただし,「ビジュアルホンと呼ばれるテレビ電話機能などを持った端末も考えている。こちらは回線交換でいく」と,夏野氏は言う。ビジュアルホンにも当然iモード機能は搭載される。「iモードはNTTドコモの端末のデフォルト機能」(夏野氏)

高速なデータ通信はどこに生かされる?

 FOMAの通信速度は,パケット通信時に64K〜384Kbpsとなるが,回線交換では64Kbpsでしかない。当然,FOMAのiモードサービスもパケット通信を利用する。パケット通信でなら高速データ通信を生かせるが,ドコモの考えでは,利用するのは“100Kバイト程度の動画”だ。

 逆に,高速データ通信速度が真価を発揮するはずのテレビ電話などでは,64Kbpsしか出ない回線交換を用いるという。

 確かに,利用時間で課金する回線交換ならば動画を利用しても料金はさしてかからないが,パケット通信で動画を送受信した場合,現行のパケット通信料金では莫大な料金がかかる計算となる(2月23日の記事参照)。100Kバイト程度の動画ならば,現行の料金で計算しても240円程度。ある意味,パケット料金を改定しないでもFOMAサービスを実施できる値だともいえる。

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[斎藤健二,ITmedia]

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