見えてきたFOMA──4機種が登場,特徴は6つ

NTTドコモは,5月に予定されているIMT-2000サービス「FOMA」では,開始時に4種類の端末が登場することを明らかにした。

【国内記事】 2001年2月16日更新

 2月9日,NET & COM21で行われたフォーラムでは,NTTドコモのネットワーク本部IMTネットワーク推進室導入推進担当部長である入江恵氏が,IMT-2000の将来展望を語った。

 NTTドコモのIMT-2000サービスである「FOMA」は,5月30日にサービスを開始し,以下のスケジュールでサービスエリアを広げていくもよう。

時期 開始状況
2001年5月 東京23区と横浜市,川崎市
2001年8月 国道16号近辺までサービス拡大
2001年12月 NTTドコモ東海,NTTドコモ関西でサービス開始
2002年4月 NTTドコモ北海道,NTTドコモ東北,NTTドコモ北陸,NTTドコモ中国,NTTドコモ四国,NTTドコモ九州でサービス開始。県庁所在地周辺をカバー
2004年3月 人口カバー率80%以上を達成

 日経コミュニケーションによると,IMT-2000サービス開始時に,以下の4機種が用意されることをNTTドコモは明らかにした(関連記事)。

  • 現状のiモードをベースに高機能化した携帯電話,2機種
  • カメラ内蔵型の携帯電話
  • データ通信用のPCカード

次第に明らかになってきたFOMAの特徴

 2月8日に都内で開かれた「BUSINESS MOBILE FORUM 21」での講演によると,NTTドコモが明らかにしているFOMAの特徴は,大きく分けて6つある。

    高速パケット通信
  • MPEG-4デコーダ搭載
  • マルチコールファンクション
  • 外部インタフェースの充実
  • USIMチップ搭載
  • 海外ローミング

 下り384K〜64Kbps,上り64Kbpsのパケット通信は,FOMAの大きな特徴だ。現在のデータ通信の代表的存在であるiモードの通信速度は,9.6Kbps。実に40倍もの高速化が達成される。ただし,現在のドコモのパケット通信と同じく,複数のユーザーで384Kbpsを共有するベストエフォートサービスだ。  回線交換方式は加入者の収容能力などの問題から,通信速度64Kbpsに抑えられる。また,FOMAの初代機は,W-CDMA方式のみに対応するシングルモード機になるといわれている(2月5日の記事参照)。

MPEG-4とFOMAの深い関係

 MPEG-4デコーダを内蔵することも,FOMAの特徴。これは,カメラ内蔵型に限らず,高機能iモード機にも搭載されるもよう。逆に,ドコモは「ビジュアルフォンにもiモードの仕様がすべて入っている」(NTTドコモのゲートウェイビジネス部,ビジネス推進担当部長である夏野剛氏)と,iモード機能はこれからの端末の基本になっていくという。

 NTTドコモでは,iモードコンテンツに動画を追加するといった,現状のコンテンツの延長線上に動画を位置付けている。「ビデオには表現力があるので,短いものでよい」(夏野氏)

 FOMAとMPEG-4は切っても切れない関係にある。すでに松下や(2月6日の記事参照)東芝が(1月16日の記事参照),W-CDMA端末(FOMA)に向けてワンチップのMPEG-4コーデックLSIを発表している。「端末への搭載のため,(MPEG-4チップの)社内向けを優先して研究中」(松下)

Bluetooth,赤外線などが充実

 FOMAでは,キャリアの通信網を経由することなく,端末自体がほかの機器と通信を行える機能を搭載していく(12月22日の記事参照)。

 外部とのインタフェースとしては,赤外線とBluetoothが最有力だ。現在の最新機種である503iシリーズでも,多くの機種が赤外線機能(IrDA)を搭載し,今後の機種ではBluetoothが内蔵されていくと見られている。


ドコモは,POSレジと携帯電話が連動してキャッシュレスで買い物をしたり,Jini対応のプリンタを使って携帯電話の画面をプリントアウトしたりすることを構想中だ

GSMに比べ,制限されるUSIMチップ

 IMT-2000の端末には,電話番号や加入者のIDなどが記録された「UIMカード」と呼ばれるICカードが内蔵される。UIMカードはUSIMとも呼ばれ,ヨーロッパなどで主流のGSM方式の携帯電話で使われている「SIMカード」が元になっている。

 ヨーロッパでは,キャリアとの契約はSIMカード単位で行われ,どのメーカーの端末でもSIMカードを差し込むことで利用できるようになる。ユーザーは,好きなキャリアのサービスを好きな端末で受けられるようになっているわけだ。「メーカーとサービス会社の役割がはっきりする」(ノキアジャパン広報部)

 しかし日本では,従来どおり,NTTドコモのサービスはNTTドコモ専用の端末でないと利用できないし,auのサービスはau専用端末でないと利用できないという状況になりそうだ。端末と通信キャリアを固定する「SIMロック」と呼ばれる方法を使うのではないかと関係者は見ている。

 たとえSIMロック機能が使われたとしても,個人認証の手段として,携帯が電子財布としての機能を持つためにUIMカードは必須の機構である(12月21日の記事参照)。

 既にドコモは,PDCパケット通信専用SIMカードとでも言うべき,「DoPaチップ」を発表しており,カシオの「E-707」などで利用できる(2月5日の記事参照)。


NET & COM21で展示された,GSM端末のSIMカード(左)と,DoPaチップ(右)

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[九条誠二,ITmedia]

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