カタログには載っていない,D503i情報(2/2)

【国内記事】 2001年3月19日更新

iモードページのデータをコピーできる

 Bookmarkはほかの503iシリーズと同じく50件。ただし任意でフォルダを作成でき,整理することが可能。あらかじめ5つのフォルダが作成済みのSO503iよりも,柔軟に利用できる。

 iモードサイトやWebページを閲覧中に,表示されているデータをコピーできるのはD503iならではの特徴。ほかの機種ではページの内容をメールで転送しようと思ったらURLを送るしかなかったが,D503iではコピーしてメールで送ることが可能だ。画面メモの内容も,コピーできる。

iモードサイトにベタで書き込まれたURLも,コピーしてメールで送るれば,入力する必要はない

 またメールを出す場合に,複数の宛先にまとめて送信できる「メールグループ設定」も便利だ。これは1グループ当たり10件の宛先を登録でき,10グループまで設定可能。

 受信したメールは,「ステディモード」で受信メールBOX設定を行っている場合にフォルダ分けされる。振り分けられる条件は,P503iのようにアドレス帳のグループに従うというものだ。

 受信メール一覧は,3行表示と1行表示が選択できるのがありがたい。3行表示では,「送信日時」「送信者」「アイコンと題名」が表示され,2件のメールを一覧できる。1行表示では,アイコンと題名のみとなり,6件のメールを一覧可能。

 またD503iでは,着信履歴と発信履歴も「相手の名称」「発着信時間」「電話番号」が表示される3行表示と,「相手の名称」とアイコンだけが表示される1行表示を選択できる。それぞれサブメニューから1つ階層をたどらなければならず,ワンタッチで変更できないのは残念だが,便利な機能だ。

着信履歴を1行表示(左)と3行表示(右)したところ

 メールの作成に関しては,やはり「ATOK Pocket」の威力が大きい。一度に16文字まで入力でき,連文節で変換できる。

噂の「サバイバル中」。しかし,P503i,F503iは見事に変換した。「鯖威張る中」となったのはN503iのみ。SO503iでは,快調に予測変換してくれた

 文字入力のためのキー配置もよく練られている。入力モードは「漢字」「カナ」「英語」「数字」「特殊」と5種類あるものの,「英語」モードでは,キーを押すごとに「abcABC2」と変わり,メールアドレスなどの入力でいちいちモードを切り替える必要がない。また,「メール」キーは,大文字/小文字の切り替えも兼ねており,「あ」「ぁ」や「A」「a」を切り替えることができる。漢字モードでは「たちつてとっ」という順で切り替わり,連続して押すことでも小さな「っ」を入力できる。ほかの携帯から乗り換えた人でも,柔軟に入力方法を選べる仕様だ。

 ただし,N503iにあるような「.ne.jp」「.co.jp」「http://」などが割り当てられているキーはない。定型文にも登録はなく,メールアドレスなどを入力する際には少々面倒だ。

アクセサリも充実

 D503iは,503iシリーズのなかでもアクセサリが充実している。計算機やメモ帳,アラーム,スケジューラは当然としても,ToDoリストやワールドウォッチ(世界時計),記念日表示,イージータイマー(ラーメンタイマーや電車の乗り越し防止に使えそうだ)と,ほかにあまりない機能がそろっている。

 ゲームは特に内蔵されていないが,三菱電機が運営する「My D-style」では,エンターテインメント系のiアプリが7本,ファンクション系のiアプリが3本,D503i専用に提供されている。

 これまでの503iシリーズの性能をまとめてみた。

型名 D503i SO503i N503i P503i F503i
赤外線通信(IrMC) × × ×
JPEGの表示 × × ×
メールフォルダ × ×
音声によるアドレス呼び出し ×
形状 フリップ 折りたたみ 折りたたみ ストレート ストレート
十字キー イージーセレクター ジョグダイヤル パッド型 スティック型 分離型
iアプリ保存件数 5〜10件 5〜10件(実質10件) 5〜10件(実質5件) 7件 4〜50件
着信メロディ 16和音 24和音 16和音 16和音 16和音
液晶 半透過型カラーTFD4096色 半透過型カラーTFT6万5536色 半透過型カラーTFD4096色 半透過型カラーSTN256色 反射型カラーSTN256色
サイズ(幅×高さ×厚み) 46×129×17ミリ 49×98×28ミリ(折りたたみ時) 48×93×22ミリ(折りたたみ時) 45×128×17ミリ 46×135×15ミリ
重さ 81グラム 115グラム 98グラム 74グラム 77グラム
最大表示文字数 11文字×8行 10文字×9行 15文字×14行 12文字×10行 10文字×10行
連続通話時間 130分 140分 135分 140分 135分
連続待受け時間 380時間 210時間 460時間 400時間 430時間
電池容量 650mAh 680mAh 600mAh 570mAh 570mAh

 D503iは,遅れて登場しただけあって,よくバランスの取れた端末だ。液晶も美しいし,着信メロディも音量が大きい。文字の入力もATOK Pocketが威力を発揮している。

 ビジュアルパートナーなど,さまざまな遊び心が盛り込まれているのも面白い。あとは,フリップ型の形状と,イージーセレクターという操作キーを気に入るかどうかといったところだろうか。

 ちなみに,メタリックルージュの赤は,微妙にメタリックが入っており,P503iのサイバーレッドと比べると落ち着いた感じだ。

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[九条誠二,ITmedia]

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