メールだけではない,電話機能も充実の「TD11」(2/2)
豊富な電話帳内容,細かな気配りも電話帳は3件の電話番号,2件の電子メールアドレスに加え,誕生日,血液型,メモ,URLなども登録可能。登録内容としては十分だ。ただしツーカーではPCと連携するメモリ編集ソフトなどを提供していないため,今後機種変更した場合の電話帳の移行などを考慮すると,考えてしまう部分もある。 電話帳はア行,カ行とタブ付きで一覧表示されるタイプ。マルチスクロールキーの左右を押せばア行,カ行をそれぞれ先頭に一覧することができる。メニューからの電話帳呼出しを選択すれば,読みがなで検索することもできる。アドレスを多数登録する人の場合こちらを使ったほうが便利だろう。 グループごとに着信音が設定可能な点は既に触れたが,さらに緊急連絡先として個別の電話番号やグループを登録すると,マナーモードに設定している場合でも着信音を鳴らすことができる。会社や家族からの電話だけは必ず受けたいという使い方にも便利だ。 着信拒否機能も特定の電話番号のほか,非通知,公衆電話,通知不可をそれぞれ個別に設定可能。意図して番号を通知してこない非通知のみを着信拒否することもできる。 着信に関連する機能は非常に細やか。特に仕事でケータイを利用する人には非常にありがたい仕様だ。
通話品質も極めて良好であった点も付け加えておく。ツーカーでは従来から基地局にノイズサプレス機能を持たせた「クリアボイス」と呼ぶシステムを採用し,現在は端末側でもノイズサプレスを行う「クリアボイスプラス」を導入している。本機はクリアボイスプラス対応機だ。 これらの技術以外にも,利用者が多いゆえに基地局を密にしすぎたNTTドコモと比較すると,ツーカーは電波状態が良好という利点も大きいだろう。ドコモの同社製端末(D503i)と比較すると極めて良好な通話品質で,車で走行中でもほとんど通話が途切れることがなかった。さすがにcdmaOneやPHSと比較するとこもった感じの音質であったが,通話していて「音が悪い」という印象はない。 全体に現在のブラウザフォンとして特に不満を感じる点もなく,機能的には充実している。通話品質も良好で,EZweb@mailとP@bitへの対応でインターネット対応もほかのキャリアに見劣りしない内容となった。 最新製品として気になるのは漢字変換機能だろう。同社ではドコモのD503i,D210iで「ATOK Pocket」を採用しているが,本機はごく標準的といえるもの。学習機能も持ち,大きな欠点があるわけではないが,ATOK Pocketやソニーの端末に搭載されている「POBox」(2月1日の記事参照)などに触れたことのある人は不満を持つかもしれない。 フリップタイプということで好き嫌いはあるだろう。しかしこの点を除けばツーカーユーザーの買い換えも含め,TD11は非常にバランスのよいお勧めできる端末に仕上がっている。 関連記事 [坪山博貴,ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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