噂の“NetMD”はどこまで使える?(3/3)
転送速度は10倍程度OpenMG JukeBoxにデータを取り込んだら,NetMD対応デバイスをUSBでPCに接続するだけで簡単に転送が行える。
転送速度は,通常のMDへの録音に比べて大幅に高速化した。いくつか実験してみたところ,以下のような結果が出た。
テスト環境:CPU:PentiumIII/400MHz,メモリ:320Mバイト,OS:Windows 2000。ATRAC3に変換済みのOpenMG JukeBox登録ファイルをチェックアウトした際にかかった時間 通常のMDが圧縮方式としてATRACを使うのに対し,MDLPに対応したMDデバイスでは,2倍/4倍の録音が可能なLPモード時にATRAC3を使う。NetMDでは,ビットレートが132K/105Kbps時にはLP2,66Kbps時にはLP4として転送される。LP2モードでは約9倍速,LP4モード時は約12倍速でデータ転送が完了した。
手軽なデータ管理とデバイス操作の複雑さのギャップOpenMG JukeBoxというソフトウェアは,“CDから楽曲をリッピングして,曲を編集してMDに転送”する程度なら,操作は非常に簡単。快適に利用できる。 ただし,どうしても“著作権”という概念がついて回るため,少々凝ったことをしようとすると,慣れるまで操作にとまどうことも多い。MP3ファイルをNetMDデバイスに登録する場合,OpenMG JukeBoxに登録した時点でプレイリストにも登録される。さらに,転送する際にはATRAC3に変換されるので,(1)MP3ファイル(2)OpenMG JukeBoxの曲(3)OpenMG JukeBox上のプレイリスト登録(4)ATRAC3ファイル,と4種類に気を配らなければならない。 登録時にATRAC3に変換してしまうこともできるが,すると著作権情報が付加され“書き出しは3回まで。書き戻すことも可能”という,チェックイン/チェックアウトにも気を配る必要が出てくる。
OpenMG JukeBoxに楽曲を登録した時点で,Windowsのファイルシステムとは別に管理されるため,ファイルとしては存在するもののコピーもバックアップもOpenMG JukeBoxから行う必要が出てくる。手持ちの音楽の管理をOpenMG JukeBoxだけでまかなうのは,不安が残るのも事実。結局はCDなりWAVファイル,MP3ファイルなどで保管しておく必要性を感じる。 とはいえ,PC上で曲を管理できるのは快適この上ない。改善の余地もあるとはいえ,MDデッキを使って録音していた頃に比べると隔世の感がある。 NetMD規格が素晴らしい使い勝手を実現するだけに,逆に気になったのは,MZ-N1自体の操作性の悪さだ。ビデオデッキをはじめ機能が豊富になるにつれて操作性が犠牲になるのは家電の常だが,MZ-N1の豊富な機能──特に録音機能を使いこなそうと思ったら,正直に言ってマニュアルを暗記する必要があるだろう。 最もとまどったのは,決定ボタンやキャンセルボタンが明示されていないところだ。十時キーを持っていて,ジョグダイヤルまで装備して,3行表示の液晶まで備えるのに,この操作性の悪さはなぜなのか。確かに,単に音楽を聴くだけなら簡単なのだが,高価であるゆえんである多くの機能を使いこなすのは難しい。通常の家電でも,そろそろそのあたりを考える時期にきているのではないだろうか。
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