FOMAのテレビ電話でいつでもどこでも英会話を──モバイル教育システム「アンヴィ英会話」アンヴィは,NTTドコモの第3世代携帯電話サービス「FOMA」のテレビ電話機能を利用した「Palm Education 〜アンヴィ英会話〜」を開始する。忙しいビジネスマンが,いつでもどこでも英会話を学べる環境を目指す。
アンヴィは,NTTドコモの第3世代携帯電話「FOMA」のテレビ電話機能を利用したモバイルラーニングシステム「Palm Education」を発表,コンテンツ第1弾となる「掌で学ぶ,ビジネス実践英会話『アンヴィ英会話』」を2002年4月より開始する。
サービスの概要はアンヴィ英会話は,FOMAのテレビ電話機能により,多忙なビジネスマンが「好きなときに好きな場所で」英会話を学べるシステム。利用料金は,3カ月コース (25分×60回レッスン) が26万8200円,6カ月コース (25分×120回コース) 49万2000円。年4回 (4月,7月,10月,1月) 生徒を募集,途中入会は受け付けていない。第1回目の受付は1月23日から3月31日までで,先着300人までとなる。 第1回目の募集は,現段階でFOMAがカバーする「東京,大阪,名古屋地区」のみとなるが,同社によれば,「今後拡充していく予定」という。 受講は,あらかじめWebサイトやiモードで予約を入れ,8時から22時までの好きな時間を選んで学習できる。1回の講座は25分。テレビ電話とアンヴィが用意するワークブックで講師とのマンツーマンレッスンが行われる。
英会話レッスン以外にも,とっさに電話をかけてビジネスシーンに合った表現を問い合わせられる「クイックレスポンス」を利用でき,講演やセミナー,交流会を開催するなどバーチャルだけでないフォローアップも行っていくという。
教材は,国際ビジネスマン育成のための講演,セミナー,コンサルティング,英会話教育などを行っている「F.J.クディラ アンド アソシエイト」が提供する。
テレビ電話で英会話──ビジネスモデルは?いつでもどこでも英会話を学べるこのラーニングシステムは,どのぐらいの規模でビジネスを展開していくのか。同社は以下のような事業計画を想定している。
対応するキャリアやデバイスは,「J-フォンやauでテレビ電話機能が実現したら対応する予定。PDAも視野に入っている」 (アンヴィ 戸成卓二代表取締役) といい,モバイル市場に積極的に打って出る構えだ。「PCによるインターネットラーニングシステムは既に飽和している。新しい市場を開拓するためにモバイルにフォーカスした」 (戸成氏) 。また,2003年から2004年にかけて携帯電話への教材のストリーミングビデオ配信や,他言語への対応などを構想していると言う。
果たしてユーザーを惹きつけることができるのかこのモバイルラーニングシステムは,「TOEIC 600点程度以上の企業幹部を志向するヤングエグゼクティブやキャリアウーマンをターゲットにしている」 (戸成氏) といい,少数精鋭の高クォリティなサービスを目指しており,それ相当の料金がかかる。 また,テレビ電話の通信料は契約プランにもよるが,最低でも30秒15円,最高で30秒30.5円。1回25分の講座をテレビ電話で行った場合にかかる通信費用は,最低で750円,最大で1525円。例えば講座60回の3カ月コース終了までに通信費だけで最低4万5000円,最大9万1500円の料金がかかることになる。 その対応策として同社はコース終了者に限り通信費キャッシュバックをを行うキャンペーンを実施,3カ月コースは3万円,6カ月コースは6万円がユーザーに戻ってくる。またFOMA端末の格安提供も行うという。 FOMAの普及も,現象では「法人利用が全体の7割弱,音声利用はPDCの半分である一方,パケット通信やデジタル通信主体」 (1月18日の記事参照) とNTTドコモが発表しているように,一般的な普及には及んでいない。 とはいえ,FOMAのテレビ電話を利用したサービスはまだこれからの市場。あえて新しい市場に斬って入った世界初のモバイルラーニングシステムの今後の動向に期待したい。
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