KDDI,CDMA2000 1xサービス詳細を発表──カメラ付き端末も

4月1日から開始されるKDDIの第3世代携帯電話サービス「CDMA2000 1x」では,通信速度が下り最大144Kbpsに向上。35万画素CMOSカメラを内蔵した端末も投入される。

【国内記事】 2002年3月11日更新

 KDDIは3月11日,第3世代携帯電話サービス「CDMA2000 1x」の詳細を発表した。CDMA2000 1xは周波数の利用効率を増し,通信速度を下り144Kbpsに高速化したもの(用語)。800MHzの周波数帯でサービスを行うが,ITUで第3世代移動体通信システムとして認定されている。

 サービスは4月1日から都市部を中心に開始され,A1000シリーズ,A3000シリーズの名称を持った対応端末5機種が同時に発売される(東芝製の背面カラー液晶を搭載した「A3013T」のみ4月下旬)(端末の詳細はこちらを参照)。

 端末は,eznavigation(GPS機能)およびezplus(Java),WAP2.0に対応したA3000シリーズが3機種,ネットワークのみCDMA2000 1xに対応したA1000シリーズが2機種投入される。それぞれ,三洋電機製の「A3011SA」,カシオ計算機製の「A3012CA」,東芝製の「A3013T」,鳥取三洋電機製の「A1011ST」,京セラ製の「A1012K」。


KDDIの小野寺正社長

 KDDIの小野寺正社長は「2003年3月末までに,(CDMA2000 1x端末を)累計で700万台出していきたい」と意気込む。KDDIは年間に約700万台の端末を出荷しており,「今後出す端末はすべて1x対応」(小野寺氏)であることから,年度末にはau端末の約半数が1xに置き換わる見込みだ。


折りたたみばかり,5機種が並んだCDMA2000 1x対応端末。東芝製を除く4機種が4月1日,全国一斉発売される予定

導入容易なKDDIの第3世代

 CDMA2000 1x(以下1x)の特徴は数々あるが,最大の特徴はcdmaOneとの互換性だ。1x端末は,サービスエリア外でもcdmaOne端末として利用できる。逆に,cdmaOne端末は1xエリア内でもcdmaOne端末として機能する。「(1xの)エリア外でも音声通話やデータ通信が従来通り行える。まさしく全国一斉サービスだ」(小野寺氏)

 さらに,2GHz帯を使うほかの第3世代方式と異なり,800MHz帯の基地局を改修するだけで1x対応にできるため,インフラコストが抑えられる。「他社の第3世代サービスと比べて,インフラのコストは大幅に低減する」(小野寺氏)

 その結果,1xのエリア展開は急速だ。4月1日時点ですべての政令指定都市を含む477市町村をカバー。「2002年末までには(人口カバー率)90%を実現できる」(小野寺氏)

2002年4月1日関東・中部・関西地区で約70%
2002年度上期末関東・中部・関西地区で約90%,全国で約85%
2002年末まで全国で約90%

CDMA2000 1xサービスエリアの拡大スケジュール

CDMA2000 1xのメリットは?

 1xのユーザー側のメリットは,通信速度の高速化だ。データ通信は下り144Kbps,上り64Kbpsで,従来の2倍以上。また,Eメールに画像を添付した場合も,64Kbpsとなった。

 KDDI側でも,基地局1つ当たりに収容できるユーザー数が1.5倍に増加。KDDIはPDC方式の新規加入を終了し,利用帯域も徐々にcdmaOneに変更していく予定だが,1xの導入により「2GHz帯を使わなくとも音声端末用途は間に合う」(KDDI)ようになった。

A3000シリーズA1000シリーズ
CDMA2000エリアcdmaOneエリアCDMA2000エリアcdmaOneエリア
EZweb下り144Kbps14.4Kbps14.4Kbps14.4Kbps
上り64Kbps14.4Kbps14.4Kbps14.4Kbps
データ通信下り144Kbps64Kbps144Kbps64Kbps
上り64Kbps14.4Kbps64Kbps14.4Kbps

高速パケットサービス利用の場合。このオプションプランを使わない場合,上り下り共に14.4Kbps

料金は従来と変わらず

 1xのサービス料金は,昨年12月にスタートした次世代サービスの料金と同じ(2001年11月の記事参照)。GPSケータイであるA3000シリーズではEZwebmulti(月額300円),A1000シリーズではEZweb@mail(関東中部:月額200円,それ以外:月額300円)を利用できる。高速データ通信を利用するには「高速パケットサービス」(月額600円)が必要だが,EZwebmulti加入者に限り無料とするセット割引が9月末まで延長される。

 パケット単価や割引オプションについても,次世代サービス発表時から変わらない。

 ムービーケータイやGPSケータイなど,一足先に次世代サービスをスタートしたKDDIでは,1x導入は「サービスがより効率的に行える」(au商品企画本部長 上席理事の井上幾由氏)ためのもの。サービスとネットワークは別物という位置づけだ(2001年9月の記事参照)。

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[斎藤健二,ITmedia]

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