携帯でFlashを再生できるエンジン──エイチアイとキヤノンが開発携帯電話でFlashコンテンツを再生する組み込み向けプレーヤーが開発された。現状の2G端末で15fps以上で表示可能だ。
エイチアイとキヤノンは4月24日,「Macromedia Flash」で作成したコンテンツを携帯電話上で再生・実行できるプレーヤーエンジンの開発に成功したと発表した。エイチアイは,同社の組み込み向け3D画像表示エンジン「マスコットカプセルシリーズ」のオプション機能として,本年夏より出荷を開始する。 このプレーヤーを利用することで,Flashコンテンツを現状の第2世代携帯電話でも毎秒15フレーム以上で再生・表示することが可能。特別なハードウェアを必要とせず,ソフトウェアのみで動作する。Macromedia Flash Version 4のサブセットをサポートしているほか,今後,アクションスクリプト機能についてもサポートする予定。 「既に開発は終了しており,現在アクションスクリプト機能などを追加している」(エイチアイ)
このプレーヤーエンジンは,オーストラリアにあるキヤノンの研究開発会社,キヤノン・インフォメーション・システムズ・リサーチ・オーストラリア(CISRA)が開発した画像処理エンジン「TCIE(Thin Client Imaging Engine)」に,エイチアイの「マスコットカプセルエンジン」の技術を融合することで生まれた。 エイチアイの3D画像表示エンジンは,J-フォン向け携帯電話に組み込まれ,「3Dポリゴンエンジン」として3次元キャラクターを動作させるのに使われている。 また,キヤノンは3月26日付でエイチアイに出資した。キヤノンの持ち株比率は10.75%。今後,両社は3D画像や今回のプレーヤーエンジンに留まらず,マルチメディアに関わる部分で交流を図っていく。
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