504iの各種仕様が公開〜iアプリの待ち受けが可能に(2/2)発表間近と見られるドコモの新端末「504iシリーズ」のWebやJava仕様が公開された。WebではJPEGを標準サポート、絵文字も追加された。Javaでは待ち受けiアプリが可能になったほか、赤外線通信をiアプリから利用できるようになっている。また、端末情報の取得なども制限が緩和された。
DoJa-2.0では、赤外線通信機能をサポートする(5月8日の記事参照)。iアプリから利用できるのは、IrDA規格に基づいたIrOBEXと呼ばれる機能。OBEXの機能は、HTTPを参考に作られており、「プロトコル自体がバイナリ形式で表現されていることを除き、HTTPと酷似」(ドコモ仕様書)しているという。 端末に搭載されると思われる赤外線通信機能は、最大通信速度が38.4Kbps。IrDA規格におけるIrMC Low Power Optionに対応しており、通信距離は屋内環境で20センチ程度となっている。また、1回の通信で最大30Kバイトまでのデータの送受信が可能だ。 vTriggerオブジェクトと呼ばれる特定の形式のデータを、携帯電話に送信することで、待ち受け状態からiアプリを起動することも可能。ただし、ユーザーはあらかじめ携帯電話の赤外線ポートへの通電操作を行っておく必要がある。また、ユーザーは赤外線を引き金にしたiアプリ起動を禁止することもできる。
また、503iではセキュリティ上の理由から端末内部の情報をiアプリから利用することができなかった。504iでは、iアプリと端末のネイティブアプリケーションの連係動作が可能になる。「連携動作が行われる際に必ずユーザーの同意を得る機構を取り入れ、ユーザーにとって安全なネイティブアプリケーション連携をサポートします」(ドコモ仕様書) 具体的には、以下の組み合わせが可能だ。
待ち受け実行中のアプリケーションからはブラウザを呼び出すことができないといった制限はあるものの、これまでよりも大幅に自由度が向上した。 また、従来iアプリからは端末画面のバックライトのみが制御可能だったが、504iでは以下のハードウェアを参照・操作が可能になっている。
504iの各端末ごとのオプションAPIも公開された。それによると、504iは、「N」「SO」「D」「P」「F」の5機種。 SO504iやF504iでは、背面LEDの色をiアプリから制御することが可能。また、D504iでは背面液晶のバックライト色を制御することもできる。 504iの各端末では、3Dポリゴン描画機能も搭載されているが、標準機能ではなく拡張機能扱いになっている。描画機能に関しては、端末によって少々違う部分もあるようだ。 また、N504iには、E-アニメータ形式のアニメーションデータを再生するためのAPIも用意されている。
既報の通り、iアプリサイズは従来の10Kバイトから30Kバイトに拡大(9月10日の記事参照)。また、アプリケーション用の記憶領域であるスクラッチパッドサイズは100Kバイトと大幅に拡大された。携帯各社の容量を比較すると以下のようになる(2001年12月の記事参照)。
30Kバイトという容量は、単に従来の3倍というわけではなく、より大きな意味があるようだ。「サイズが拡大するとJARの圧縮効率が高まるため、従来の3倍以上のプログラムが格納できる」(Javaプログラマー)
504iでは、iモードのパケット通信の速度が下り28.8Kbpsに高速化された。ただし、iアプリが接続できるサーバは、従来と同じくダウンロード元のみとなっている。 また、外部との通信を一切停止して通信を使用しない「セルフモード」が搭載される。セルフモード時は赤外線通信も動作しない。 関連記事 504i関連記事 ドコモ、504iに赤外線通信機能 第2世代の携帯Javaは何が変わるのか? NTTドコモ、504i向けiアプリ開発ツールを公開 関連リンク ドコモ iモード NTTドコモ [斎藤健二, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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