返信できない?──iショットの課題ドコモがカメラ内蔵端末を投入するに当たり、問題が1つあった。メールに画像を添付できないのだ。これを解決するため「iショット」というサーバシステムを作り上げたが、その出来具合は完璧とはいえないようだ
NTTドコモがついにカメラ内蔵端末「SH251i」を発表した(5月28日の記事参照)。ドコモ以外の通信キャリアは既にカメラ内蔵型を発売しており、特にJ-フォンは“写メール”対応機として計15機種をラインアップ(5月9日の記事参照)。ドコモはFOMAでカメラ内蔵端末を発売しているが、実質、カメラ参入の最後発となる(3月28日の記事参照)。
ドコモと他社の大きな違いは、撮影した画像の送信方法だ。 他社では、撮影した画像をメールに添付して送信できるが、ドコモのiモードメールは現状、画像の添付に対応していない。そのため、ドコモが構築した仕組みが「iショット」と呼ばれるシステムだ。 SH251iから画像を送信すると、iショットセンターと呼ばれる専用サーバに、回線交換方式で画像やメッセージがアップロードされる。独特な方法であり、以下のような制限がある。
また通常のパケット料金ではなく、画像サイズや電波状況に応じた料金がかかる。ドコモによると、iショット(S)の場合で約10円、iショット(L)の場合で約20円(画像サイズなどの詳細についてはこちらを参照)。 その後iショットセンターから、送信先のiモード端末に向けて「iショットメール」と呼ばれるメールが送信される。このメールにはiショットセンターに保存された画像へのURLが記載されており、受信したユーザーはWebブラウザから閲覧できる。
問題はこの後だ。受信したユーザーは、受け取ったメールに返信できないのである。 その理由は、iショットメールの送信元が、iショットセンターのアドレスである「photo-server@docomo-camera.ne.jp」となるからだ。当然、返信しても本来の画像の送信元にはメールが届くことはない。 PCや他社の携帯電話に送信した場合は、URLが付記されたメールという形ではなく、画像が添付されたメールとして届く。しかし、その場合も「iショットセンターを経由するので、ドコモ同士であれ他キャリアであれ、返信はできない」(ドコモ広報部)。 さて、iショットによって画像を受け取ったユーザーは画像をどう保存したらいいのだろうか。画像や着信メロディなどをPCのファイルのような概念で一括管理しているJ-フォンやKDDIの最新端末と違い、iモードの多くは未だに「待ち受け画像は10個まで」「着信メロディは30個まで」と各機能ごとに保存している。iショットの画像も、受信側は画面メモなどに保存することになるようだ。 ちなみに、SH251iでも撮影した画像のメモリは画面メモなどと共用されており、画面メモや受信したメールの保存状況などによって撮影枚数が変動する。
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