CFタイプも登場! メール専用つなぎ放題サービス「U-MAIL」を試す(2/2)
U-MAILでは、電子メールの送受信そのものは一切制限を受けない。通信速度から考えて実用的かどうかはともかく、数100Kバイト、数Mバイトの添付ファイルが存在しても送受信自体は問題なく行える。企業などのセキュリティのためにSMTP、POP3、IMAP4といったプロトコルのポート番号を変更している場合は電子メールの送受信ができない。 ただし見かけ上、受信制限を受けたように感じることもある。画像や音声データなどをWeb表示の際に取得しに行く形式のHTMLメールの場合だ。この場合、文字やレイアウト情報以外はメールとして受信するのではなく表示時にインターネット上のサーバに取りに行くので、Webの表示と同じなのだ。ところがU-MAILではWebの画像表示はサポートされないので、HTMLメールでも画像は表示されなくなってしまう。 この場合でもメールとしての情報が欠落するわけではない。U-MAIL利用時に受信したHTMLメールを、自宅やオフィスなどの通常のインターネット接続環境で見れば、きちんと画像付きで表示される(画像のリロードなどの指定が必要な場合はある)。またOutlook Expressなどから送信されたHTMLメールであれば、U-MAILでも問題なく表示できる。画像データなども一緒に添付されるタイプだからだ。
AOLのように、専用クライアントで独自ポートを利用する電子メールの送受信はできない。AOLの場合はWebメールサービスを利用すれば電子メールの送受信が可能だ。 メール送信については、自社のアクセスポイント以外からは行えないISPもあり、この場合はメールの送信ができない。これはU-MAILだからという制限ではなく、例えばドコモのPHSでモペラ、DDIポケットのPHSでPRINといったキャリアの提供するISPサービスを利用した場合も同じだ。 Webブラウジングで表示されるのは、文字情報のみとなる。Webとしてのレイアウトは保持されるので、文字情報の見やすさは変わらない。ニュースサイトや価格情報サイトなどをブラウジングする場合には十分だろう。なおFTPやHTTPプロトコルでのファイルのダウンロードが行えない点にも注意が必要だ。 それ以外では、Windows(MSN)メッセンジャーのようなメッセージグソフトも利用できない。しかし文字チャットに限り「前向きに対応を検討する」(日本通信広報)とのことだ。
U-MAILの一番の魅力はつなぎっ放しで低価格なことだろう。月額3300円相当の利用料金は、ドコモのPHSならデータプランで230分、DDIポケットのデータパックで160分程1カ月でインターネット接続を利用した場合(同一区域内のアクセスポイントに連続して接続)の利用料金と同等。1日10分モバイルでインターネットに接続する人なら、U-MAILの方がお得という計算だ。 ノートPCやPDAでは、電源を切った状態やサスペンド状態から自動でメールをチェックできるが、接続時間も接続回数も通信コストに影響しないU-MAILなら、これらの機能を有効に使える。例えば5分おきにメールチェックをさせればリアルタイム性もブラウザフォンとさほど変わらなくなる。 ブラウザフォンで大量に電子メールを送受信し、パケット代に泣いている人なら月額3300円は悪くないだろう。 U-MAILにネックがあるとすれば1年間分の先払いで購入しなければならないことだろう。ただし、通販サイトや店頭で分割払いによる購入も可能だ。多少現金払いより割高にはなるが、結果的には月々使用料金を支払うのと同じ感覚で導入することもできる。 関連記事 日本通信、定額で1年間使い放題のメール専用モバイル通信サービス 日本通信、今秋にもCFカードの128Kbpsつなぎ放題サービスを提供予定 日本通信、6カ月パッケージの「bモバイル」を発売 bモバイルの各種機能をまとめて管理「bアクセス」 日本通信、プリペイドつなぎ放題サービス用アクセスツールを無償提供 bモバイルのメール・ブースター「Venus」をチェック 日本通信、メール・ブースター機能付き定額つなぎ放題の新製品を発売 関連リンク ニュースリリース 日本通信 [坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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