Mobile Weekly Top10
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1位 | J-フォン、ムービー写メール対応「J-SA51」「J-SH52」を発表 | ||
2位 | DDIポケット、128K AirH"の準定額プランを今秋開始 | ||
3位 | プレイステーション並の3Dが携帯に〜エイチアイの新3Dエンジン | ||
4位 | AirH" 128Kが4930円に〜準定額プランに対応 | ||
5位 | ソニー、カジュアルなCLIE「SJ30」を発表〜9月14日発売 | ||
6位 | J-フォン、「J-SH09」に不具合 | ||
7位 | NEC、カメラ内蔵端末に意欲 | ||
8位 | 「未承諾広告※」、受信拒否の矛盾 | ||
9位 | DDIポケット、SDカード型PHSを開発 | ||
10位 | 身近な人があなたのケータイを盗み見ている? |
先週のランキングで上位に入ったのは、DDIポケットのAirH"の記事。データ通信にシフトし、黒字転換を果たしたDDIポケットが、魅力的な施策を次々と打ち出してきた。
ユーザーに見えない部分でも改良が続けられている。当初、4基地局からの電波を必要とした128KのAirH"は、2基地局、1基地局でも利用可能となってきている(2月27日の記事参照)。これまでNTT網に依存していたバックボーンも、AirH"の開始と共にIP化を進め、「フレームリレーや専用線で(NTT網を)パスする」(DDIポケット)ことでコスト削減を果たした。2001年度から2002年度にかけての2年間で約350億円のコスト削減になるという。
さて、気になるのはこれから端末とインフラがどう進化していくかということ。端末については、携帯電話との機能競争にさらされる音声端末よりも、データ通信専用端末を主力とするのが同社の方針。「DDIポケットはカメラ付きの音声端末を出さないのか」と聞かれることも多いというが、「カメラ、カメラというなら、カメラにPHSを入れた方がいいのではないか」(営業本部長の土橋匡氏)という考えだ。
今回発表されたSDカード型のAirH"端末は、さまざまな機器への内蔵が、技術的に可能なレベルに来たことも示唆している。DDIポケット自身も「デジカメ、デジタルビデオ、家電製品など、新しい市場開拓の可能性」をうたっている。家電メーカーなどに回線卸売りを行い、メーカーがMVNO(仮想移動体通信事業者)としてAirH"を製品に組み込めば、サポートや販売にかかるコストを一元化できるため、通信コストをさらに下げることも可能だ。
では、インフラの進化はどうか。DDIポケットが取り得る選択肢は、
などがある。無線LANとの組み合わせは検討しているが、「自社でインフラをやることは検討していない」(経営企画本部長の喜久川政樹氏)。コンボカードについては、技術上の問題はないものの、「インセンティブ目当てで、無線LANを使うためだけにコンボカードを買い、AirH"だけを解約されてはたまらない」「そもそも無線LANは今後、ノートPCに標準的に内蔵されていくのではないか」という懸念があるようだ。
総務省が示した1Mbpsの速度を持つ次世代PHSに関しては(2001年7月の記事参照)、まだ検討を進めている段階にある。技術本部長の近義起氏によると「研究を進めている端末メーカーもある」という。また全面的に次世代PHSの仕様を採用しなくても、現行のPHSに組み合わせることで高速化を図れる部分もある。
現行AirH"のまま、利用する波の本数を増やしていけば256Kbps、512Kbpsの速度も実現できる(2001年5月の記事参照)。実際に512Kbpsの試作機などもある(ただし、残念ながら商品化の予定はないという)。
どれにしても、近氏が強調するのは、「端末を買い換えなくてはいけないような高速化は繰り返したくない」ということ。基地局などのインフラへの投資は、一回行ってしまえば10年近くもつが、端末の寿命は1年未満。そのたびに高額のインセンティブを付けて売っていてはたいへん……ということのようだ。128KのAirH"システムのままで、付加サービスの提供や料金プランの追加を行うのが当面の方向になる。
[斎藤健二, ITmedia]
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