「携帯で3Dゲーム」の時代は来るか?〜東京ゲームショウタイトーは、ドコモの「D504i」上で動作する3Dレーシングゲームやフライトシミュレータ、3D対戦ゲームなどを参考展示した
ゲームプラットフォームとして携帯を見た場合、今後の進化が期待できるのが3D描画機能だ。タイトーは東京ゲームショウ2002に、携帯Javaで動作する3Dゲームを参考出展した。 出展されたタイトルは、3D対戦ゲーム「サイキックフォース」、3Dレースゲーム「バトルギア」、フライトシミュレータ「ジェットでGO!」の3つ。サイキックフォースはJ-フォン向けに、11月のリリースを目指して開発が進められている。 バトルギアとジェットでGO!は、NTTドコモの「D504i」向けに開発中。一部ながら、バトルギアは手にとって遊ぶこともできた。
左上がサイキックフォース。右上がジェットでGO!。下のバトルギアでは、「ハチロク」や「ランエボ」などの車を選ぶこともできる。エアインテークまでしっかりとモデリングされているのがうれしい 「なぜD504iだけ?」なのかといえば、この三菱製端末にのみ、「Z3Dグラフィックスエンジン」という3D描画チップが搭載されているからだ(5月23日の記事参照)。ドコモの504iシリーズやJ-フォンに採用されている3Dポリゴンエンジン「Mascot Capsule」(エイチアイ製)がソフトウェアベースなのに対し、Z3Dは専用のハードウェアを使い高速で表現力の高い3D描画を実現する。サイキックフォースはMascot Capsule向けに作られているが、「レーシングゲームはZ3Dでないとできなかった」(タイトー)。 現在のところ、携帯向けの3DというとMascot Capsuleが一般的。しかしZ3Dだけでなく、ハドソンが「GSHARK」を発表したり(6月21日の記事参照)、ARMがPowerVRアーキテクチャの携帯電話向けチップへ実装を進めていたりと(8月8日の記事参照)、ハードウェア化の準備も着々と進められている。 Javaの搭載から約1年半で、携帯電話はゲームのプラットフォームとして確固とした地位を築いた。今後、ゲームが牽引役となって3D機能の強化が図られると予想する関係者も多い。「3Dポリゴンエンジンを搭載した携帯電話の普及をにらみ、本格3Dゲームを提供する」とタイトーは意気込んでいた。 関連記事 三菱、D504i向けの3Dコンテンツ作成仕様を公開 三菱電機は5月24日に発売されるドコモの「D504i」向け3Dコンテンツの作成仕様を公開した。D504iには、エイチ・アイ製の3Dポリゴンエンジンとは別に、オリジナルの3Dエンジン「Z3Dグラフィックスエンジン」も搭載されている。より多くのCPや一般ユーザーにD504i向けiアプリを開発してもらうことが狙いだ プレイステーション並の3Dが携帯に〜エイチアイの新3Dエンジン エイチアイが公開した携帯向け「Mascot Capsule」のバージョン3は、フルソフトウェアながら「プレイステーションレベル」の3D表現を可能とする。まずはアプリケーションプロセッサを中心に実装され、mobidecではデモンストレーションも行われた ハドソンなど、携帯向け3D表示ハードエンジンを開発 三信電気とハドソンはこのほど、携帯端末向け2D/3Dグラフィックエンジン「GSHARK」(ジーシャーク)を共同開発、ライセンス販売に乗り出した。低消費電力ながら高速な3D描画が可能という。 ケータイにPS並の3Dグラフィックス――進むARMの実装 ARMが「PowerVR MBX」の実装を進めている。この技術を使った最初の製品は、メーカーにもよるが、2004年か2005年に登場する見込み 関連リンク タイトー [斎藤健二, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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