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2002年9月30日　01:16 PM 更新

デジカメのムービーをFOMAへ配信〜富士写真フイルム

デジカメで撮影した動画をFOMAに配信──富士写真フイルムは、デジカメで撮影した動画をFOMAのiモーション形式に変換して配信するサービスを準備中だ

　FOMAには、100Kバイトまでの動画をダウンロード可能な「iモーション」（2001年11月4日の記事参照）というサービスがある。このiモーションをもっと身近なものにするサービス「ケータイでムービー」を富士写真フイルムが同社のデジカメユーザー向けに準備中だ。

富士写真フイルム 電子映像事業部の渡邉幹緒氏

　これは、Motion JPEG形式の動画を、同社が提供するサービス「Picture The Future」経由でアップロードすると、指定した配信先のFOMAで動画を見ることができるというもの。ユーザーは動画を変換する手間なしに、FOMAに動画を配信できるようになる。

　「クレードルにカメラを置いて、動画を選んで、サービスボタンを押すという3つのアクションでFOMAにデータを配信することができる」（富士写真フイルム 電子映像事業部の渡邉幹緒氏）。富士写真フイルムのデジタルカメラとネット接続環境さえあれば配信でき、動画用ソフトを用意する必要もない。

「Picture The Future」は富士写真フイルム製デジタルカメラユーザーを対象としたサービス。クレードルにカメラを置くと、専用ビューワにデータが表示される。選択した画像をプリントアウトに出したり、携帯電話の待ち受け画面用に送信したりといったことがWeb経由で行える

「ケータイでムービー」のサービスフロー

　iモーション（用語参照）は、映像圧縮にMPEG-4、音声部分の圧縮にはAMR（用語参照）を用いたASFフォーマットを採用しており、対応する動画を作成するためには、VoiceAgeが提供するマルチメディアコンテンツ作成用ソフト「SPOTxde」（2001年11月20日の記事参照）を使わなければならない。個人ユーザー向けに比較的容易なインタフェースの「SPOTxde Pro」も提供されているが、再生時間や圧縮率などをiモーション用に設定しなければならない。初心者にはやや敷居が高く、価格も49ドルと決して安くはない。

「SPOTxde Pro」のインタフェース

　ケータイでムービーは配信用サーバと動画像変換サーバの2つで構成され、ユーザーがアップロードした動画は動画像変換サーバ側のSPOTxdeを通じてiモーション用に変換、配信される仕組み。

　変換サーバを通せば、ユーザーが撮ったどんなサイズ、どんな長さの動画でも、上限が100Kバイトとなっているiモーション用の動画（2001年11月19日の記事参照）になる。「例えばVGAサイズ、秒間30フレームの動画は180×120ピクセル、秒間10フレームの動画に変換される。長いムービーは（ファイルサイズによって異なるが）20秒ぐらいのところで切られる」（渡邉氏）。

　富士写真フイルムでは、このサービスを「FOMA普及のタイミングに合わせて」提供する予定だ。「年末のFOMA端末発売ラッシュで普及が進めば年内提供の可能性もある」（同）。

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[後藤祥子, ITmedia]

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