Mobile:NEWS 2002年10月1日 08:51 PM 更新

KDDI、「Kei-Credit」用機器などを展示

CEATECのKDDIブースでは、ムービーメール端末などのほか、携帯をクレジットカード代わりにする「Kei-Credit」や、カーナビ用の通信モジュールを見ることができる

 KDDIはCEATEC JAPAN 2002の展示ブースで、携帯電話をクレジット代わりに利用できる「Kei-Credit」の試験端末などを展示した。


 端末は日立製作所製のCDMA2000 1x端末。今年のビジネスシヨウでアプリケーションプロセッサ搭載のムービーケータイとして参考出展されたものだ(5月21日の記事参照)。電池パックを外すと、「au ICカード」と名付けられたUIMカード差し込み口が設けられている。

 クレジットカード情報は、このau ICカード内に記録される。将来的には複数社のクレジットカード情報を記録できるようにするというが、試験サービスでは1社のみとなる。au ICカードは、W-CDMAのUSIMカードに比べて大幅な拡張が施されており、JavaVMを搭載しJavaアプレットが動作するようになっている。クレジットカード情報は専用のアプレットと合わせて登録される。

 au ICカードにクレジットカード情報を書き込む手段としては、「将来的にはサイトからダウンロードできるようにすることも検討している」(説明員)というが、試験時はあらかじめ書き込んだ状態でモニターに渡す。

 携帯内にあるクレジットカード情報を使って、オンラインショップで買い物をしたり、端末に赤外線アダプタを付けて店舗のレジにクレジットカード情報を送信し、商品を購入したりすることができる。「試験ではオンラインショップでの利用のほうが多いのではないか」と説明員は予想していた。


 こちらは先日パイオニアが発表した、通信モジュール内蔵カーナビゲーション「Air-Navi」(9月17日の記事参照)。ここに内蔵されるのがアルプス電気製のモジュールだ。71×40×9.7ミリで重さは40グラム。説明員によると、「メーカーの話では、(自動車につきものの振動や熱を考えなければ)半分のサイズにすることもできる」という。アルプス電気のほかにデンソーも同様のモジュールを開発済みだ。

 現在は通信速度が144KbpsのCDMA2000 1x対応だが、来年4月からスタートする「CDMA2000 1x EV-DO」に向けて次期モジュールの開発も進んでいるという。EV-DOは最大2.4Mbps、平均600Kbpsを実現するコストの安い通信方式。また当初はカーナビ向けのためGPS機能を組み込んでいなかったが、GPS機能付きも検討しているという。



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関連リンク
▼ 特集:CEATEC JAPAN 2002

[斎藤健二, ITmedia]

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