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2002年11月1日　06:00 PM 更新

CMOSカメラ、プーさん……「N251i」をNECに聞く（2/2）

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「予想以上にプーさん効果が高い」

　もう1つ、見逃せないがキャラクターとして採用した「くまのプーさん」。「N211i」や「N504i」ではミッキーマウスを採用したNECだが（5月27日の記事参照）、「ミッキーに比べて女性に人気」（森田氏）なことから、プーさんを選択した。森田氏は「予想以上にプーさんの効果が高い。プーさんが載っているだけでもう買いだ、というユーザーもいる」という。

　操作中に「プーさん」が登場する頻度や、アニメーションのバリエーションも、ミッキーのときと比べて増やした。これまでメール送信以外は1種類しかアニメーションを用意していなかったが、N251iではメロディプレーヤーで2種類、メール送信時は5種類を盛り込んだ。

　N251iのアピールポイントは、「カメラ」「プーさん」ともう1つ、「メール」。受信メールの振り分けはアドレス別だけでなく件名の文字列でも行えるなど、トップクラスの機能を搭載した（10月21日の記事参照）。これまでメールの削除は1件、またはフォルダ内すべてが対象だったが、N251iではゴミ箱が用意され、ゴミ箱に移すメールを連続して選んでいくことができる。ゴミ箱内のメールは古いものから順に消えていくよう工夫されている。

メール機能はさらにチューニングされた

　メールにこだわっただけに、文字入力機能などソフトウェアは上位機種に何ら劣っていない。N504iから「Javaのiアプリを除いた部分を網羅」（佐藤氏）することを目指したという。入力速度を高速化する「T9」（8月21日の記事参照）や予測変化機能「ワード予測」も搭載。176×132ピクセルと従来よりも高精細化された液晶でも、太さを変えられる「LCフォント」の利用で、文字の線が細くなって読みにくくなるのを避けた。

　iショット最薄の2センチという厚みを実現したハードウェアもN251iの魅力の1つ。イヤホンマイクのコネクタを、NEC製端末では初めて角形にしたのも「丸形では体積を取ってしまう」（佐藤氏）という理由による苦渋の決断だ。

　カメラが基本装備になっていくなか、背面のデザインに苦しむのはどのメーカーも同じようだ。N251iでは、あまり目立たぬようにカメラを配置し、すっきりとしたデザインを心懸けた。その薄さと相まって、オーソドックスなNECデザイン、かつ上品に仕上がっている。

　機能の数を並べて比較しても、なかなかN251iの魅力は伝えられない。しかし、軽快な動作や薄さ・軽さ、そして機能を入れ込みながら破綻のないデザインはさすが。カラーバリエーションやキャラクターなどは女性に特化した感もあるが、「話題の機能は付いていてほしいが、利用は通話やメールが中心」というユーザーにはうってつけの端末だろう。

（c）Disney

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[斎藤健二, ITmedia]

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