Mobile:NEWS 2003年1月16日 01:33 AM 更新

Mobile Weekly Top10
携帯・PHS契約者数8000万人まぢか

携帯電話の契約者数は7300万を突破。PHSの契約者数と合わせると8000万人突破は目前だ。しかし年間で通してみると、2002年の伸びは小さかった

Mobile Weekly Top10 1月9日〜1月15日
1位 ドコモ躍進──12月事業者別契約者速報
2位 「A5303H」の“カメラで撮った後”を検証する
3位 カメラ付き携帯、重視するのは“画素数”
4位 動き出した総務省〜迷惑メール撲滅はなるか
5位 「EV-DOで完全定額制は可能」とクアルコム
6位 「Nokia 9210i Communicator」、日本語環境の使い勝手を試す
7位 CESレポート:ソニー、カメラ重視の新型CLIEを披露
8位 PocketCosmoのつなぎ放題パッケージは「買い」か
9位 携帯電話の2003年を占う
10位 「FOMA F2051」18日発売。初期FOMAは出荷停止

 先週のアクセスランキングトップは、TCAが発表した12月の各通信キャリアの契約者数速報についての記事(1月10日の記事参照)。全体のシェアでいえばNTTドコモは約6割を占めており圧倒的なのだが、単月シェアで見た場合、KDDIやJ-フォンと接戦となる場合が増えていた。それが12月にはほかを引き離した。

 ドコモの累計シェアは約58%。しかし単月シェアはそれにおよばない。つまり少しずつだがシェアを失っている計算になる。

 実際、2001年12月末時点でのドコモのシェアは59%。この1年で1%のシェアを失った。反対にKDDIとJ-フォンは0.5%程度シェアを伸ばしている。

 とはいえ、既に携帯電話契約者数は7300万を突破している。PHSと合わせれば7908万1900。“契約者数8000万上限説”からいえば、もう伸びが止まってもおかしくない。

 これまで年間1000万契約程度の規模で伸びてきた携帯電話契約者数も2002年は600万少々だった。確実に伸びは緩やかになってきている。


携帯電話加入者増加人数の推移

 これまで携帯電話関連ビジネスは、年間10%以上の契約者数の伸びによって右肩上がりの成長が保証されていた。ほかと契約者の食い合いをしなくても、携帯電話新規加入者を見込むことである程度の利用増が見込めたわけだ。しかしそのモデルは今後は成り立たない。既に2002年の段階で、利用者数の右肩上がりを前提を放棄したところも多い。特にiモードなどのコンテンツプロバイダなどでは、会員数が増減しないことを前提に計画を立ててきている。

 一方で、利用者1人当たりの支払額も減ってきている。ドコモのオペレーションデータによると、3年連続で音声利用の支払額(ARPU)は減少。データ通信分を含めても減る傾向にある。iモードのARPUは増加しているように見えるが、これはiモードの契約者数も増えているため。利用者のみのiモード月間支払額を示すiモード単独ARPUは2000円前後でほとんど変わっていない。


ドコモのARPUの推移

 こうした状況を眺めると、今後はパイの増加はそれほど期待できそうにない。どうやって、ほかからユーザーの支払いを奪い取るか。そしてコストをどうやって抑えるかにポイントが移っていきそうだ。



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▼ FOMAのARPU、PDCを下回る〜割引サービスの影響
基本料金を大幅に割り引く“FOMA普及作戦”の結果、2002年第1四半期のFOMAのARPUは大幅に減少した。ドコモは今後9カ月で、これまでの契約者の4倍以上を獲得する計画だ

▼ 2002年、携帯電話収入は減少と予測──ドコモ
ドコモが2001年度の決算を発表した。国内携帯電話契約者数の天井が見え始め、iモードの普及も飽和しつつある中、2002年度は携帯・自動車電話収入の減少、iモード単独ARPUも減少を予想している

[斎藤健二, ITmedia]

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