エプソン、「ACDT」で携帯向けカメラに参入伸び盛りの携帯電話のカメラ部品にエプソンも参入。新型の「ACDT」センサを使い、2003年度中の量産を目指す
セイコーエプソンは新開発したイメージセンサ「ACDT」の開発を完了し、携帯電話向けのカメラモジュール市場に参入する。2003年度中の量産を目指す。 ACDT(Advanced Carrier Detection and Transfer Technology)は、CCDの高画質とCMOSの低電圧・低消費電力という両方の長所を併せ持つ新型のイメージセンサ。イノテックが開発した「VMIS」(Threshold Voltage Modulation Image Sensor)技術を基に、イノテックと共同で開発した。ACDTを使った映像素子は2001年のCEATEC JAPANで参考出展された。 VMISは、CMOSセンサと同様に読み出し方式にX-Yアドレス方式を用いて消費電力を抑える。汎用のCMOS製造ラインで生産できるため、生産コストも抑えやすい。一方、画質を高めるために画素構造はCMOSと異なる新方式を使う。3-4個のトランジスタを使うCMOSに対し、VMISは1個のトランジスタとフォトダイオードという簡単な構成になっており、微細化した際も画質の劣化が少ないという。 既に1500万を突破したカメラ付き携帯電話では、当初多かったCMOSから、画質に優れたCCDセンサへの移行が進みつつある。しかし製造法が特殊なCCDは供給メーカーも限られ高コストな傾向にあり、消費電力もCMOSの約3倍と大きい。
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