Mobile:NEWS 2003年2月12日 05:21 PM 更新

多機能ながら、こなれた操作性〜第2世代FOMA「N2051」 前編(2/2)


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360度にポインタを動かせるニューロポインタ

 N2051の大きな特徴の1つが“ニューロポインタ”。4方向キーの中央にある決定キーはこれ自身がポインタを360度に移動可能なポインティングデバイスの機能も兼ねており、デスクトップアイコンの選択や、4方向キーの代わりとして機能選択にも使える。

 ニューロポインタはノートPCのスティックポインタに似ているが、操作感はかなり違う。一般にスティックポインタが移動方向に斜めに押し倒すのに対し、ニューロポインタはあくまで水平移動させるのだ。

 ニューロポインタは、ポインタのスライド量でポインタの移動速度も変化し、PCのマウスで実現されている最初はゆっくりといった加速機能を備えている。ニューロポインタの機能自体を無効にもできる。


大きめの4方向キーの真ん中に鎮座するのが決定キーも兼ねるニューロポインタ。慣れればスライド量の変化による可変則でのポインタ操作もそれほど難しくはない

 ただし、ニューロポインタで使い勝手が格段に向上するかと言われると疑問も感じる。そもそも携帯電話でアナログな(無段階な)ポインタ移動がどうしても必要な場面は少ない。画像加工時などに便利そうだが、スタンプなどの位置設定には利用できないし、そもそも本機は細かな範囲指定ができるような画像編集機能を備えていない。

 ニューロポインタは、カメラ利用時にはシャッターボタンにもなるのだが、押したつもりでも反応しないこともしばしば。ポインタとボタンを兼ねることのネガティブな部分だ。

 一方予測変換利用時には役立つ。予測変換ではニューロポインタが予測候補選択専用に使えるからだ。ニューロポインタを利用しないと下キーを1秒押さないと予測候補の選択に移行できないから、ニューロポインタを利用したほうが確実に素早く操作できる。

T9と予測変換による強力な日本語入力機能

 N2051の日本語入力には、カナ入力時のキー操作数を削減できる「T9」(用語参照)と「ワード予測」が採用されている。同社のN504i/N504iS、N251iと同等の機能だ。


T9で“さはた”(数字キーで“364”)と入力すると、ソフトやシフトが候補に挙がる。数字キーを複数回押す必要をなくすことでかな入力を省力化できる


ワード予測では読みの先頭一部から候補選択が可能で、次文節の予測候補も表示される。通常の変換結果もどんどん反映されるので、使い込んでいけばかなり読みの入力を省略できる

 本機に限ったことではないが、T9と予測変換は互いに連携しづらいのが残念。T9は正しい読み素早く入力するための機能だから、読みの先頭一部から漢字変換を行う予測変換はあまり意味を持たないのだ。

 ただし本機では、ニューロポインタのおかげで予測変換の使い勝手が改善されている。N504のように予測変換候補を選択するために特定キー(電話帳キー)を押す必要がなく、ニューロポインタで予測変換候補の選択ができるため、通常の漢字変換とスムーズに併用できる。予測変換を快適に使いたければ、是が非でもニューロポインタには慣れる必要があるだろう。



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関連リンク
▼ 「N2051」Webサイト

[坪山博貴, ITmedia]

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