Mobile：NEWS

2003年3月31日　00:19 AM 更新

新型iモード「505i」。カメラに高い期待

ゴールデンウィークが近づくと共に、毎年、ドコモの505iシリーズのウワサで持ちきりになる。カメラやメモリカード、iアプリ、Flashの搭載、QVGA液晶とハイエンド装備が盛りだくさんの505iだが、ユーザーの期待はカメラ機能に集中した

　先週木曜日の記事『緊急アンケート ドコモ「505i」のどこに期待する？』で、505iへの搭載に期待する機能を尋ねたところ、「メガピクセル級のカメラ」が圧倒的な得票を得た。

　少々辛かったのは、「iアプリDX」。もちろん発表前の端末についての“期待度”を聞いたものだし、アプリはプラットフォームの技術的優劣よりも、“どんなアプリケーションが登場するのか”のほうが重要だ。

　iアプリDXは仕様としてはDoJa3.0と呼ばれるもの。ダウンロードできるアプリケーションサイズは504i同様30Kバイトだが、各アプリの保存領域であるスクラッチパッドが504iの100Kバイトから200Kバイトに拡大される。

　また、公式プロバイダ提供の認証されたアプリは、アドレス帳の内容など、端末内部のメモリにアクセスすることができるようになる。もっともこの「トラステッドiアプリ」を開発中のメーカーによると、「端末内へのアクセスは、機能的にはJ-フォンやauのJavaと同等」だという。

　iアプリDXの速度にも注意が必要だ。画面のピクセル数が従来の約4倍に増えただけに、描画速度が向上していないとゲームなどが「504iより遅い」ということになりかねない。ZDNetでは実機が出そろい次第、505iシリーズのJava性能のテストを行う予定だ。

　着メロや各画像ファイルのダウンロード可能容量は、従来のiモードの10Kバイトから倍の20Kバイトに拡大。QVGA液晶搭載に伴う大きな画像のダウンロードが可能になると共に、着メロの音質も向上しそうだ。ステレオに対応した端末も登場する見込み。ドコモは未だ詳細を明かしていないが、Macromedia Flashが使えるようになることも忘れてはいけない。

　通信速度のほうは、下り最大28.8Kbpsで従来の504iシリーズから変更はない。iショットについても送信サイズなどは変更ないようだ。

　これらのサイズ拡大は、合わせて通信料金の増大を引き起こすことも忘れてはいけない。例えば、容量をめいっぱい使ったiアプリDXは、230Kバイトの容量となり、通信料は実に552円に達する。月額300円のコンテンツ利用料金を払うのはいいとして、そのアプリを落とすのに500円以上かかるのは考え物だ。50xシリーズの0.3円／パケットという料金体系が変更されないなら、iアプリは注意してダウンロードする必要があるだろう。

　メール関係では、ついに選択受信が可能になる。メールの本文を受信せずに、送信者名や件名を見てメールを削除できる機能だ。

　また、カメラを活用したバーコード読み取り機能も期待したいところだが、こちらは全機種搭載とはならない模様。こうした機能は、同一規格で多くの機種が対応してこそ社会的インフラとして活用できるだけに、ぜひ今後のドコモの対応に期待したい。

---

関連記事
緊急アンケート ドコモ「505i」のどこに期待する？
ゴールデンウィーク前後の発売と見られるドコモの「505iシリーズ」に注目が集まっている。数々の新機能を搭載する505iはどれくらい期待されているのだろう

すべてQVGA化する「505i」
ドコモの「505i」シリーズの概要が次第に見えてきた。6機種が予定されている505iは、すべてQVGA液晶を搭載。しかし高精細化はコンテンツプロバイダの間で混乱ももたらしている。またメガピクセル級のカメラの搭載も「D505i」「SO505i」では確定したようだ

どうなる、ドコモの505i
発売まで数カ月残っているのに、早くも話題の中心はドコモの「505i」。“2003年春”と言われる505iを簡単に予想してみたい

505iに「Macromedia Flash」が搭載
ドコモは今後発売予定の「505iシリーズ」に、iモードから利用可能な「Macromedia Flash」を搭載すると発表した

ドコモの「505i」がJATEを通過
ドコモが春に投入を予定している505iシリーズが、JATEの認定を取得した

[斎藤健二, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

---