Mobile:NEWS 2003年4月2日 01:38 PM 更新

ケータイ初心者に優しいツーカーの「TS31」を試す

ツーカーが久々に投入するカメラ付き端末は、鏡に早変わりするミラーディスプレイや、よくメールや電話する相手に待ち受け画面からすぐにアクセスできる「マイメンバー」などユニークな機能が搭載されている

 ツーカーが久々にリリースするカメラ付き端末「TS31」。120×120ピクセルのみ撮影可能な内蔵カメラは、11万画素CCDながらなかなかきれいな画像を撮影できる(3月31日の記事参照)。

 TS31は、あらかじめ登録した相手に待ち受け画面からワンプッシュでメールや電話が可能な「マイメンバー」、[*]キーの長押しで鏡に早変わりする「ミラーディスプレイ」などユニークな機能を搭載した端末だ(2月14日の記事参照)。ここではTS31の端末としての使い勝手を見ていこう。


三洋電機製の「TS31」。カメラ上のライトは撮影補助用には使えないが、手元を照らすライトや着信通知用に利用できる


ディスプレイは、[*]ボタンの長押しで鏡に早変わりするミラーディスプレイ

いつもの相手にすばやく電話やメール「マイメンバー」

 TS31で注目なのは、やはり「マイメンバー」。あらかじめ登録した相手が待ち受け画面上に表示され、マイメンバーキーを押して相手を選べば電話やメールをすぐに送れる仕組みだ。電話をかけるだけなら、マイメンバーキーを押して相手を選択、「電話をかける」を選ぶという3アクションで通話を行える。マイメンバーは1グループに8人まで、最大3グループ24名分を登録できる。

 多くの携帯電話は通話やメールをする場合には、アドレス帳から辿ったり、着信/送信履歴から選ぶなどの操作が必要。マイメンバーは、待ち受け画面上から「何をするか」でなく「誰とコミュニケートしたいか」を選べばメールや通話の選択肢が出るため、直観的に操作が行える。


上カーソルキーに割り当てられた「マイメンバーキー」。待ち受け画面上でこのキーを押すと、マイメンバーキーを押すと登録したメンバーの選択画面になる。上下キーでグループ移動、左右キーでメンバーの選択を行う。相手を選ぶと「電話をかける」「Eメールを送る」「スカイメールを送る」のメニューが表示され、「電話をかける」を選ぶと通話キーを押す必要もなくそのまま相手に電話がかかる

 マイメンバーにはアドレスだけでなく、よく使う機能を6つまで登録できる。1つのアイコンに6つの機能を登録する仕組みで、機能を割り当てられるアイコンは1グループにつき1つ登録でき、合計3つの登録が可能だ。

 マイメンバーは、NTTドコモの「N504iS」などに搭載される「デスクトップ」にも似ている。違うのは、デスクトップがメールアドレスや電話番号などをそれぞれ登録するのに対し、「マイメンバー」はアドレス帳の1人分を1つのアイコンに登録できる点だ。


TS31のマイメンバー(左)とN504iSのデスクトップ(右)。マイメンバーは相手を登録するが、デスクトップはメール、電話番号、メールアドレスなどを個々に設定する。登録可能な数はマイメンバーが24件、デスクトップは8件

 なお、マイメンバーにアドレスを登録する際には、あらかじめアドレス帳に電話番号やメールアドレスを登録しておく必要がある。これが少々煩わしい点でもあるが、TS31には基本操作を解説する「カンタンマニュアル」が付属する。必要な基本操作が分かりやすく解説されているので、これを見ながら登録すればいいだろう。

気配りの行き届いたメール機能

 TS31のメールは9個のフォルダに振り分けが可能で振り分け条件はフォルダごとに設定するタイプ。振り分け条件はメールアドレス、ドメイン、アドレス帳のグループの3種から選択できる。設定したドメインを含む個人のメールアドレスを振り分け設定した場合には、メールアドレスが優先して振り分けられるようになっている。途中で各フォルダの設定条件を変えても「再振り分け」機能を使えば新しい条件に合わせて振り分けをし直せる。

 文字入力は、予測変換に対応した「モバイルWnn」が搭載された。「さ」と入力すると予測変換候補が表示され、左ソフトキーを押すと通常変換候補、右ソフトキーを押すと「サ」や「D」「3」が出るなどカタカナと英数候補が表示される。これは数字やかな、英語交じりの文章を入力する際に、いちいち入力モードを切り替えずにすんで使いやすい。また確定した後にも、1つ前に確定したものであれば変換し直せるよう「元に戻す」ボタンがあるのも気が利いている。


文字を入力すると予測変換候補が表示され、左ソフトキーを押すと通常候補が表示される。予測変換候補の確定は、下キーを押して候補左の数字に対応したナンバーキーを押すか、候補を選択した状態で確定キーを押せばいい


「さ」と入力して右ソフトキーを押すとカタカナ、大文字英語、小文字英語、数字の順に候補が出る。ここで左ソフトキーを押せば半角に変換できる


1つ前に確定したものなら、変換のしなおしができる

 文字の未入力時にメニューキーを押すと「記号/絵・顔文字」、メモリダイヤルや送受信履歴からメールアドレスや電話番号などの情報を呼び出して貼り付けられる「引用」などを選べるメニューが表示される。


「記号」「絵文字」「顔文字」は1つの画面から[*]キーで切り替えられ、絵文字や顔文字の連続入力も可能

 入力モードの切り替えは、右ソフトキーで行える。入力中に文字キーを押せば「漢字・ひらがな」「半角英字」「ポケベル型」など9種類の入力方式が画面下に現れ、そこから切り替えを行える。


入力画面下に表示される文字入力モード。入力途中でも文字の確定後であれば右ソフトキーで入力切り替え画面を表示させられる


文字の大きさ、文字の種類はそれぞれ3種から選べる

相手の声をそのまま送り返す「ゲキタイ通話」などユニークな機能も

 TS31にはほかにも便利な機能がある。例えばマナーモードにしたままでも、充電用クレードルに置かれた状態ではメールや通話の着信音が鳴る「おうちモード」などはその筆頭だ。マナーモードを切り忘れても着信を逃さずに済むこの機能はとても便利に使える。

 また迷惑な電話をかけてきた相手に、自分の声は一切聞かせずに相手の声をそのまま送り返す「ゲキタイ通話」も用意されている。

 惜しまれるのは、これだけ多くのユニークな機能を搭載していながらアイコンや文字などの見た目が今ひとつな点。女性や初心者を意識した端末だけに、マイメンバー用のアイコンなどは、もう少しかわいらしいものを用意してほしかった。



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[後藤祥子, ITmedia]

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