カメラ付き端末シェアトップはシャープ〜ガートナー2002年に販売された携帯電話のうち36.4%はカメラ付き。うち、シェアトップはシャープだった。今後もカメラ付き端末が市場を牽引するが、インターネット接続やカラー液晶ほどの需要喚起は難しいとガートナーは見ている
ガートナー ジャパンは4月21日、2002年の国内携帯電話端末販売台数を発表した。第4四半期(10−12月期)にはカメラ付き端末が販売を牽引したものの、通期では対前年比3%減の3939万台となり、2年連続で前年割れとなった。
カメラ付き端末は2002年に急速に販売を伸ばした。総販売数に占める割合は、第1四半期は15.7%だったが第4四半期では57.3%に達し、通年では36.4%となった。
カメラ付きの中で大きなシェアを獲得したのがシャープだ。シェア36.2%で1位。年間で519万5800台を販売した。ただしガートナーは「カメラ付き端末を提供するベンダーが増加するにつれ、圧倒的な優位性は次第に失われつつある」としている。 2位の三洋電機は、au向けおよびJ-フォン向けが好調。12.9%のシェアを獲得した。 3位は11.3%のシェアを獲得したNEC。ドコモ向けのカメラ付き端末投入で遅れをとったものの、発売後急速に販売数を伸ばした結果、通年で3位に食い込んだ。
三洋電機は、三洋テレコミュニケーションおよび三洋マルチメディア鳥取の合計
これまで、携帯電話の新規契約は年間約1000万のペースで推移してきたが、2002年は641万と大幅に減少した(4月7日の記事参照)。今後も新規購入は減少が続くと見られる。 一方で買い換え需要も厳しいとガートナーは見ている。今後、カメラ付き端末の高機能化、動画対応化によって新たな買い換え需要が喚起されると予想されるが、「その需要の規模は、モバイル・インターネットやカラー液晶などが喚起した需要に比べると相対的に小さいものになると考えられる」(ガートナー)。 ガートナーによると、携帯電話市場は既に右肩上がりの成長フェーズを終えており、2004年以降も基本的に年4000万台をベースに、ほぼ横ばいで推移するもようだ。
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