Mobile:NEWS 2003年5月8日 07:48 PM 更新

2003年度、FOMA契約数目標146万〜立川社長

ドコモは決算発表の席で、2003年度のFOMA契約数目標を146万とした。現在33万の契約数を、毎月10万づつ上載せてしていく

 NTTドコモは5月8日、2002年度の決算を発表した。営業収益は前年度3.2%増の4兆8091億円、営業利益は前年度5.6%増の1兆567億円。税引き前利益は初めて1兆円を超えて1兆430億円となった。

 会見で同社社長の立川敬二氏は「当初の予想に反して、今年度後半に伸びた。iモードも順調に伸びて増収増益となった」とコメント。最大の増分はiモードを中心としたパケット収入の増加で、前年比23.8%増の8863億円に達した。

今年はFOMAに重点

 立川氏は「今年は特にFOMAを重点的に。今年はエリアの問題もほぼ解決し、残っているビル内、地下街の問題に対応していく」と話した。2003年3月末の33万契約から、2004年3月末には113万増の146万契約にもっていく計画だ。

 サービススタート以来、下方修正が繰り返されたFOMAの加入者数だが、今回の146万契約は確実だと立川氏。3月だけで10万以上の契約増となったことを受けて、「今後はこのペースで売れる。月10万台、堅実な予想をしたつもり」と話した。

 なお、現在のFOMA契約者のプロフィールとしては、法人が3、個人が7であることも明かした。「予想外に個人に受けている。今年は法人のシステム販売も花開くのではないか」(立川氏)。

 PDCよりFOMAのARPUが低い点については、「たかが30−40万契約だから、正しい実態を表しているとは思わない。法人が実験用に購入した端末はあまり使われていないからだ。直近で売れている端末は、かなり高いARPUになっている」とし、将来的にはPDCより高いARPUを目指すと話した。

3.5Gは2004年度が1つの目処

 通信システムの今後の展開については、NTTグループのレゾナント・コミュニケーションに関連して、ドコモでも高速化を図る。

 3GであるFOMAの普及後は、HSDPAという技術を使った3.5Gで「14Mbps。スループットは3Mbps程度になる。ADSLに近い」(立川氏)速度を実現する。研究を進めている4Gでは「100Mbps、スループットでは10Mbps」(同氏)を目指す。

 HSDPAのスケジュールは「昨年末にようやく標準化が終わった。実用に向けて世界で先行しているのはドコモだ。開始時期としては、2004年度内にできるかどうか」(立川氏)と話した。



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▼ NTTドコモ

[斎藤健二, ITmedia]

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