Mobile:NEWS 2003年6月3日 08:17 PM 更新

ケータイカメラ画質研究ラボ
シーンを選べば130万画素デジカメ級〜「A5401CA」(1/2)

各社のメガピクセルカメラ搭載端末の中で、唯一外部メモリースロットを備えない「A5401CA」。代わりにauの5xxxシリーズ最軽量で起動も高速。画質のほうは得手不得手はあるものの、シーンを選べば“ケータイで撮ったとは思えない”出来だ

 NTTドコモ、J-フォンとたて続けにメガピクセルケータイを投入した(5月27日の記事参照5月28日の記事参照)。そしていよいよauである。auの第1弾はカシオ計算機の「A5401CA」。特に凝ったギミックもない極めてオーソドックスな端末だ(5月26日の記事参照)。基本的なデザインは31万画素の「A5302CA」と似ており、それをちょっとかっこよくした感じとなっている。

起動が迅速なのがうれしい

 カメラとしての使い方は非常に簡単。

 クローズ状態で側面のシャッターボタンを長押しすると、自分撮りモードでサブディスプレイを使ったカメラとして起動するし、オープン時は左上のカメラボタンを押すだけでいい。優れているのはカメラ起動の速さだ。

 カメラ付ケータイの中にはカメラモードにしてから画面に「準備中」と出たりして、待たされるものも少なくない。A5401CAはカメラボタンを押して1秒半という素早さで撮影可能になる。これはなかなか快適で、撮りたいときにさっと撮れる。素晴らしいことである。

 さらに撮影した画像を記録するのにかかる時間もメガピクセルサイズで約5秒と、デジカメに比べると非常に長いが、ほかのカメラ付きケータイに比べると軽快だ。


 撮影モードは6種類用意されている。ケータイ(132×176)、2回に分けて撮影して1枚に合成する「カップリング撮影」、連写機能である「連続撮影」がいわゆるケータイサイズの画像。それに加えて、640×176ピクセルという超横長な「パノラマ撮影」、普通のVGA(640×480)、メガピクセルのSXGA(1280×960)である。ムービーはSサイズとMサイズだ。

 まずはSXGAのクオリティをチェックしよう。

1/2.7インチ124万画素のメガピクセルCCDを搭載

 A5401CAが搭載しているのは1/2.7インチの124万画素CCD。ケータイとしては非常に大きなCCDだ。例えば現在主流の300万画素デジカメはたいてい1/2.7インチサイズのCCDを搭載しているし、ここでデジカメ代表として登場願っている初代EXILIM「EX-S1」も1/2.7インチの124万画素CCDを搭載している。

 いわば、数値的にはデジカメに迫るCCDを搭載したのだ。これは凄いことである。

 そこで、同じカシオが昨年春に出した「EXILIM EX-S1」と画質を比べながらチェックしていこう。

 A5401CAはVGA以上の解像度だと横長の画像を撮る。つまりケータイを横に向けなければならない。そのときは本体側面のシャッターボタンがなかなか便利なので活用したい。

 では晴天下の屋外の画像から、黄色い象のすべり台である。

EXILIM/A5401CA クリックで元画像

 かなり期待はしたのだが、やはりケータイの画像というところか。だがよく見ると悪くない。ポイントは3つ。

 1つはホワイトバランス。かなり青っぽくなってしまった。2番目は露出。やはりダイナミックレンジが狭いのか、すべり台の黄色がトビかけて白っぽくなっている。

 かなり日差しが強かったのでそのせいかと思い、太陽が雲に隠れた瞬間を見はからって再度撮影してみたが、黄色は多少マシになったもののあまり変化はなかった。悪くはないが、EXILIMのこってりした色にはやはり負ける。自動露出の精度を上げて画像のチューニングをし直せばもっとよくなると思う。全体の色の描写は悪くないからだ。ただしダイナミックレンジについてはけっこう頑張っている。

EXILIM/A5401CA クリックで元画像

 曇天下での撮影になってしまったので、「D505i」や「J-SH53」で同じものを撮ったときとは直接比較できないが、EXILIMと比べてもけっこう頑張っているのが分かる。

 3番目はディテールの描写力。これにはいくつか要因がある。1つは圧縮率。内蔵メモリだけでまかなうために、A5401CAはかなり高い圧縮率で保存しているため、どうしてもディテールが荒れるのだ。続いてレンズの違い。四隅をよく見るとかなり絵が流れてぼけている。かなり無理してレンズを小さく薄くしているのかディテールの描写力も全然違う。

 ただ描写力についてはレンズのセッティングの違いもありそうだ。比較対象のEXILIMは1メートルより近くにピントが合わないというセッティングになっている。近距離での撮影が多くなると思われるカメラ付ケータイでその仕様はまずいので、A5401CAはかなり近くてもピントが合う仕様のようだ。

 CCDは大きくなればなるほどピントの合う範囲が狭くなるので(もちろんほかにも絞りという大きな要素があるが、資料がないので詳細は不明だ。A5401CAのほうがピントの合う範囲を広くするために1段くらい暗めの絞りになっている気はする)、A5401CAのほうが近いところまでピントが合うセッティングにした分、遠景のピントはある程度捨てている……そう解釈してもいいのではないだろうか。たぶん、50センチ〜1メートルくらいが一番きれいに写る距離だと思う。それについては室内の作例で証明できる。

 屋外でも日光が当たらない場所でマクロモードで近距離のものを撮れば、実に鮮やかで美しい絵を撮ってくれる。ちょっと条件はいろいろつくが、これはすごい。例えば、曇天下の日陰で大きな紫陽花をアップで撮ってみた。

通常モード/マクロモード クリックで元画像

 これを観ればカメラ付きケータイで撮った写真とは誰も思わないだろう。素晴らしいのひとことに尽きる。

室内で撮る〜発色、画像のバランスに優れる

[荻窪圭, ITmedia]

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

前のページ | 1/2 | 次のページ



Special

おすすめPC情報テキスト

モバイルショップ

最新CPU搭載パソコンはドスパラで!!
第3世代インテルCoreプロセッサー搭載PC ドスパラはスピード出荷でお届けします!!

最新スペック搭載ゲームパソコン
高性能でゲームが快適なのは
ドスパラゲームパソコンガレリア!