Mobile:NEWS 2003年7月14日 01:14 AM 更新

一番「普通」な多機能テレビ電話「FOMA F2102V」

着実に契約者数を伸ばすFOMAに「F2102V」が追加された。基本的には「F2051」にテレビ電話機能が追加された端末だが、デザインもリフレッシュ、PIMとしての使い勝手向上のためにPCとの接続が容易になっている。今春のFOMA躍進の立役者となった人気のテレビ電話端末「P2102V」にもない魅力を備えた製品だ。

 「F2102V」は一般に第2世代と呼ばれるFOMA端末(6月30日の記事参照)。製造元の富士通は既に第2世代端末としてSymbian OSを採用した多機能指向の「F2051」を登場させており(2月3日の記事参照)、この製品をテレビ電話対応とした製品と思っていいだろう。

今時の「F」デザインに機能を凝縮したテレビ電話

 もっともF2051と雰囲気はがらりと変わっている。F2051がその多機能性を強調するかのようにサイバーな雰囲気だったのに対し、本機はPDCの「F504iS」や「F505i」を彷彿とさせる最近のF流デザインになっている。今時の普通のケータイデザインだ。サイズ、重量共にほとんど変わっていないにも関わらずコンパクトに見える。

 また「P2102V」と比較してもサイズがほとんど変わらないにもかかわらず(高さが5ミリほど低いが)コンパクトに見える。側面の絞込みが利いているし、見た目だけではなく底面の絞込みの違いから、ホールド感も良好だ。

 またパナソニックモバイルのP2102Vより18グラムほど軽量なのだが、数値以上に軽く感じる。これはP2102Vが特殊なヒンジ構造などから「トップヘビー」なのに対し、本機のほうが重量バランスがずっと普通だからだ。


F2051の無骨なデザインから、F504iSなどに通ずる「F」独特の、より普通のデザインとなった。「P2102V」よりは高さが5ミリ低いが、幅などはほとんど同じ。折りたたみとしては小型のP504iと比較してもそれほど大きいという印象はない。側面から見ると厚みが目立つが、絞込みが大きいのもよくわかる


一目で「F」とわかる独特のキーレイアウト。再下段にあるマルチタスクコントロール用の[TASK]キーがFOMAであることを強調している。側面には2つのキーがあり、音量調整のほか閉じた状態ではマナーモードのON/OFF、センター問い合わせなどが行える

 このいい意味での普通のデザインに、背面33万画素、ディスプレイ面に11万画素のツインカメラを詰め込み、テレビ電話機能を追加して、F2051比で1グラム増の115グラムに重量も押さえている。これは「D505i」「N505i」とまったく同じ重さだ。

 待ち受け時間も静止時で310時間、移動時で240時間と、第2世代で先行する3機種に対してさらに30〜40%伸ばしている。

33万画素化で実用度を増したカメラ機能

 F2051からの改良点が多いのがカメラ機能。アウトカメラ(背面側)は33万画素となり、VGA(640×480ピクセル)での撮影が可能となるなど実用的となった。なおインカメラ(ディスプレイ側)は11万画素で、撮影可能なサイズもCIF(352×288ピクセル)に制限される。またアウトカメラ、インカメラともに白色LEDを用いたライトが利用できるようになった。

 F2051と比較すると33万画素化に伴う画質の改善は大きい。単にVGAサイズでの撮影が可能になっただけではなく、CIFでも大幅に画質が改善されている。F2051では、おそらく光学系の問題から周辺部での歪みや収差によるボケが顕著だったが、同じCIFサイズでも本機では周辺部での歪みも収差によるボケも大幅に抑えられている。VGAサイズでは全体に甘さも感じるが、とりあえず実用範囲という感じだ。

 撮影可能なサイズはVGA、CIF、QCIF(178×144)、128×96、72×72となる。なおQCIF未満のサイズでは画角が狭くなり、QCIFの画角から中央部を切り取った形での撮影だ。ズームは電子式で2倍と3倍がQCIFと128×96ドットだけで利用できる。


左からVGA、CIF、QCIF、128×96、72×72ドット。QCIF以下では画角が変化してしまう。F2051と比較すると、画素数が増えただけではなく全体に静止画のクオリティが向上している(クリックで実サイズ表示)


ズームは電子式で最大3倍で、無段階ではない。またズームを有効にするといかにも電子式ズームと言う画質に変換してしまうのが気になるところ

 使い勝手はかなり良好だ。多くの設定が撮影モードのまま変更可能になっているからだ。側面のボタンで撮影サイズが変更でき、メールキーでライトのON/OFF、テレビ電話キーで撮影効果(逆行補正、セピア、モノトーンなど)の変更ができる。これに上下キーがズーム、左右キーがフレーム選択、センターキー長押しがカメラ設定(明るさ、色の濃さ)になっており、メールキーの長押しでアウトカメラとインカメラの切り替えも可能だ。メニューを呼び出さないといけないのは画質(圧縮率)の変更、セルフタイマーの設定くらいなのだ。

 ただ撮影後の圧縮、保存に掛かる時間はVGAで5秒、CIFで3秒、QCIFで1〜2秒程度。VGAやCIFではちょっと長めに感じたが、QCIF以下のサイズでは0.5秒刻みで5枚までの連続撮影もできる。

 撮影直後に即メール送信する機能はないが、これは不要だからだともいえる。撮影モードから即座に一覧画面に移行でき、ここでメールボタンを押せば済むからだ。一覧も4×3で12枚ずつサムネイル表示が可能で、スクロールも快適だ。F2051は2×2の4枚ずつのサムネイルで、さらにお世辞にも高速とは言えなかった。一覧性はかなり向上している。


(左)カメラモードの画面は極めて情報量豊富。設定状態が下部にアイコンなどで詳細に表示され、記録メモリ残量はバーグラフで、撮影可能枚数も表示される。一覧表示も即座に移動できる。(右)画像の一覧は4×3の12枚ずつでサムネイル表示可能。スクロールも早く快適で、リスト形式で表示する意味はほとんどないだろう。画像の命名形式は「西暦年月日時分秒」となり、撮影間隔を考慮するとファイル名が重複することはない

 画像一覧については不満もある。いわゆる複数画像を選択しての処理ができないのだ。FOMAは複数の画像を添付してメール送信が可能だが、F2102Vでは1枚1枚添付ファイルの追加処理を行う必要がある。この点はぜひ改善を望みたいところだ。

 F2051はどちらかといえば動画主体といった雰囲気があったが、本機では静止画撮影もかなり快適になり実用度もぐっと上がっている。テレビ電話ではなくカメラ付ケータイとして買っても悪くはないだろう。



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[坪山博貴, ITmedia]

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