505i最軽量、指紋センサーも搭載したメガピクセルケータイ“F505i”(2/2)撮影時の操作性も悪くない。上下キーがズーム、メールキーでライトのオン/オフ、[*]キーで撮影サイズ変更などと利用頻度の高い操作はダイレクトに操作できる。またiアプリキーでファインダーを切り替えでき、背面ディスプレイを自分撮り時だけでなく、被写体自身にアングルを確認をしてもらうといったことにも利用できる。 撮影後の画像の保存は自動か確認するかを選択可能。「確認を行う」「iショットS/Lサイズで撮影」の場合のみ、撮影後即座にiショットで即座にメールが送信可能だ。とにかくどんどん撮る人、撮ってはまめにメール送信する人で選択できるという形だ。どちらがいいか、ではなく選択できる点は非常にいい。
撮影時にちょっと気になったのはマクロモードであることがディスプレイで把握できない点。マクロモード自体はレンズユニットをスイッチで物理移動させて実現されているため、電気的には感知していないのだろう。ピントが合っていないことはメインディスプレイであればある程度把握できるが、背面ディスプレイを利用した自分撮りはではピントの状態もちょっとわかりにくい。少々注意がいる。
撮った後はどうだろうか。まず気になるのはカメラモードから画像一覧(マイピクチャ)には直接移動できないこと。ただしクリアキーでカメラモードを抜けるとカメラメニューになり、画像一覧を呼び出せる。逆も同様だ。3タッチで行き来できることになるが、できればカメラモードと画像一覧の行き来はもっと楽にしてほしい。 画像一覧はQVGAを生かし内容をしっかり把握できる形で、3×3で9コマずつのサムネイル表示も可能。内蔵メモリに記録した画像はサムネイル表示も高速で、スクロールさせてもまったくストレスは感じない。ただしminiSDカードに保存した画像ではサムネイル表示速度が極端に落ちる。落差を考えると、どうも内蔵メモリではサムネイルも同時に記録しているようだ。
撮影した画像は自動で「年-月日-時分」のタイトル名で保存される。同じタイトル名の画像が発生するが、内部的には別管理されているので当然問題ない。サムネイル表示はQVGAらしく内容を把握しやすい
iショットSサイズで撮影した画像を表示中のサブメニュー。iショットでの送信、画像編集、SDカードへのコピーや移動などが行える。画像編集では切り抜きなどはできないが、フレームやスタンプはコミカルな物が多く、楽しい画像を作成できる。
miniSDカードでの画像の扱いも巧妙だ。きちんとDCFに準拠しつつ、別途テーブルを準備することで内部的には連続番号が振られたファイル名で記録し、内蔵メモリとまったく同じように「年-月日-時分」のタイトル名で一覧できるようになっている。これならminiSDカードを買い足していって保存に利用する場合でも不便を感じない。内蔵メモリとメモリカードでタイトルの扱いが変わってしまう製品も実は結構多いのだ。 もちろんちぐはぐな面もある。画像を複数選択し、削除やminiSDカードへのコピーなどが可能な点は便利だが、選択はなぜかタイトル名一覧でしか行えない。せっかく高速なサムネイル表示ができるのだから、サムネイル表示のまま選択処理も行いたい。 また画像サイズ変更も画像一覧からではなく、「マイピクチャ設定」メニューの中に独立して存在する。画像一覧中にこれをメールで送ろう、と思った場合、iショットに対応していないサイズだとわざわざメニューをたどって行かないといけないからけっこう面倒だ。 miniSDカードに保存されている画像はサイズ変更ができない、メール作成画面から添付が行えない(画像一覧からiショットメール送信は行える)といった細かい制限があるし、サムネイル表示が遅いという点も意外と大きなネック。内蔵メモリが一杯になったらminiSDカードに一括で移動し、PCに吸い出すといった使い方がいいのではないだろうか。 撮影した画像は複数選択、フォルダ内一括でのコピーや移動が内蔵メモリとminiSDカード間で相互に行えるから、miniSDカードへの直接記録にそうこだわる必要はない。また内蔵メモリとminiSDカード間のコピーや移動も、こういった携帯デバイスにありがちな極端な遅さはなく、高速な部類だ。
画像編集機能は、iショットSサイズと待受けサイズ(240×268ドット)のみと割り切っており、機能的には同じメガピクセルであるSH505iに一歩譲る感じだ。もっともminiSDカードの存在もあり、単体でそれほど高機能な編集機能を望むユーザーが多いと思えない。iショットで送りたい、待受け画面にして楽しみたい画像にある程度加工が行えれば十分というのも事実ではないだろうか。 サムネイル表示での複数選択、画像サイズ変更が画像一覧やメール添付時に行えるようになると、クイックレスポンスで高画質な撮影機能と合わせてかなり完成されたカメラ機能という感じになるだろう。
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