Mobile:NEWS 2003年8月22日 09:27 PM 更新

「着うた」、対応端末の6割が利用

auの「着うた」が、次なるキラーコンテンツへの道を着々と歩んでいる。MCFとサーベイリサーチセンターの調査では、対応端末を持つユーザーの着うた利用率は6割に迫る勢い。「聞いて楽しむ」ユーザーが多いのも特徴だ。

 対応端末保有者の6割が「着うた」を利用──そんな利用実態がモバイル・コンテンツ・フォーラム リサーチ分化会とサーベイリサーチセンターの調査から分かった。

使わない理由は端末が対応していないから

 調査によればauユーザーのうち、「着メロ」の利用率は90.3%で「着うた」は28.5%、「着ごえ」は24%。伸び盛りの着うたといえども、歴史も長く対応端末も多い着メロにはさすがに及ばなかった。しかし着ごえよりも利用率は高い。

 対応端末保有者の利用率は56.9%で6割に迫る勢い。男女比で見ると、若干男性の利用率が上回る。年代別では男女ともに10代の利用率が高く、20代男性、30代男性と続く。


着うた端末保有者の着うた利用比率

 また調査からは、着うたが「聞いて楽しむ」コンテンツとして使われていることがわかる。

 着メロ利用が「電話の着信音に設定」「メールの着信音に設定」という順の用途なのに対し、着うたは「電話の着信音に設定」に次いで多いのが「自分で聞いて楽しむ」。「人に聞かせて楽しむ」も多く、着メロとは異なるニーズを生み出していると、MCFとサーベイリサーチセンターでは分析している。


「着メロ」「着うた」「着ごえ」の用途

 着うたを利用していないユーザーの「利用しない理由」の1位は「携帯の機種が対応していないから」が69.9%でダントツ。2位の「特に必要がないから」の14.3%を大きく引き離している。MCFとサーベイリサーチセンターは、対応端末への買い替えが進めば20代を中心に利用が進むと見ているが、「聞いて楽しめる」音質であることや、ユーザーニーズに即したサービスの提供が普及の鍵になるとしている。


着うたを利用していないユーザーの理由

 「着メロ」「待ち受け」に次ぐキラーコンテンツを望む声が高まる中、auの「着うた」は好調に推移。7月末時点の対応端末台数は342万台(8月7日の記事参照)、売り上げも6カ月間で約7.2億円と、KDDIの小野寺正社長も「新しいマーケットを創造できた」(7月16日の記事参照)と胸を張る自信のコンテンツに成長している。

 今回の着うたに関する調査は、8月12日サーベイリサーチセンターのインターネット接続型携帯電話を利用したモバイルリサーチシステム「Clip Up Express」のクローズドアンケート方式で行われた。回答数は362件(auユーザー)。



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関連リンク
▼ モバイル・コンテンツ・フォーラム
▼ サーベイリサーチセンター

[後藤祥子, ITmedia]

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