最大2.4Mbpsの「PacketWIN」を試す(1/2)受信最大2.4Mbpsのブロードバンド接続を可能にする「CDMA 1x WIN」によるデータ通信サービスがauで開始された。サービス開始と同時に一体型データ通信カードである「W01K」も登場したので、さっそくその実力を探ってみよう。
auのCDMA 1x WINのデータ通信サービスが「PacketWIN」(10月22日の記事参照)。通信方式は従来「HDR」や「EV-DO」と呼ばれていた方式で、1基地局あたり受信最大2.4Mbpsの帯域をシェアする。「W01K」(京セラ製)で利用できるのは、音声端末同様800MHz帯を利用したサービスだ。 最大受信速度は2.4Mbps、送信速度は144Kbpsという点は音声端末と共通(11月28日の記事参照)で、携帯電話での利用と異なるのは定額制プランがない点。対応端末としては一体型PCカード端末である「W01K」が登場しており、現在PCなどから「PacketWIN」を利用できるのはこの製品だけとなる。
W01Kは可動式のアンテナを備えたPCカードタイプの一体型データ通信端末。従来のデータ通信サービスであるPacketOneにも対応しており、受信最大2.4MbpsのPacketWINエリア外では従来のPacketOneによるデータ通信も行える。速度はともかく、現状でもエリアは日本全国と非常に広い。 サイズは少々大きめの無線LANカードという感じで、エクステンド部も特に大きくはない。重量も55グラムと軽量だ。可動式のアンテナに加え、ノートPCのディスプレイ背面や壁などに固定できる吸盤付きの外部アンテナも付属する。なおOSからは“標準PCカードモデム”として認識されるため、専用ドライバは不要、PC以外にPDAなどでも(PCカードスロットがあれば)利用できるだろう。
付属のユーティリティはWindows用で“ダイヤルアップネットワーク”の作成を補助してくれる。電波状態を表示するようなユーティリティは提供されていない。理屈の上では音声端末の利用できる場所ならば使えるので、あまり重要なことではないのだろう。
さて、筆者の自宅は大田区内の住宅地であり、外部アンテナなどを利用してもどうやら最大2.4Mbpsではつながらない。そこで同じ大田区内の大森駅に場所を移動して利用してみることにした。 商店街の中にあるカフェの窓際に構えると、あっさり最大2.4Mbpsでの接続になった。Webアクセスでは従来のPakectOneやAirH"などとは次元の違う快適さで、自宅やホットスポットでの利用とほとんど感覚的に変わらない。送信は最大でも144Kbps止まりなのだが、Webアクセスではこれが気になることはない。
[坪山博貴, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ モバイルショップ
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