Mobile:NEWS 2003年12月25日 02:42 AM 更新

カシオに聞く「A5403CA」の秘密(2/2)


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 「携帯のキー耐久性への要求はかなり高くて、それに合うデバイスがなかった。それが正直なところ。またAFロックを使い慣れると、中途半端に長押しで(ピントが合うのを)待つよりも、これでOKかなと今は思っている」(石田氏)

 A5403CAのカメラには難点もある。プレビュー表示時のフレームレートが低く、撮影時に画面が流れたようになってしまうことだ。

 プレビュー表示時はCCDから送られた画像を連続して液晶に表示する。高画素CCDを搭載した携帯の場合、CCDから間引いたデータを取得することが多いが、「デジタルズーム時のプレビュー画質を上げる」(石田氏)という意図で、A5403CAは大きめのデータをCCDから取得している。CCDと液晶の相性になるが、今回は処理が追いつかず、フレームレートが落ちた。

 ただし、プレビュー表示時にブレて表示されていても、撮影した画像はそれほどブレていないので、ご安心を。

miniSDへの保存速度、目標は1秒

 各社のメガピクセル携帯と比較して、A5403CAが明確に優れている点の一つは高速な画像記録だ。UXGA(1600×1200ピクセル)サイズで撮影できるが、保存にかかる時間は異様に短い。他社の携帯では20秒近く待たされる場合があるが、A5403CAは数秒で保存が完了する。「目標値は1秒だった」と石田氏。

 「(EXILIMでは)起動が早いとか、次の写真をすぐ撮れるとかをウリにしてきた。画素数が上がって保存時間が長くなると不満になるし、そこが短いと撮り直す気になる。そういう社内的な文化」(石田氏)

 写真の保存に限らず、A5403CAはminiSDの読み書きが高速だ。さらに、auが定めた外部メモリカードの仕様をフルにサポートしているのも特徴。石田氏は「PCとの連携というよりも、携帯のメモリを単純に拡張したイメージ」だとminiSDカードを表現する。データフォルダ画面などから瞬時に本体メモリとminiSDカードを行き来でき、どちらにあるデータかをほとんど意識しないで利用できる。

クレードルに載せればOutlookとの自動シンクも

 A5403CAのUSB接続機能は、200万画素カメラとの相性という面で、利用価値が高い。PCに付属の「My SyncPhoto2体験版」をインストールしておけば、携帯をクレードルに載せただけで、撮影した画像をPCに自動転送してくれる。USBを使うことで、速度も最高500Kbpsまで上がった。

 実は、カシオソフトのメモリ管理ソフト「MySync Biz」も、A5403CAのUSB接続に対応した(カシオソフトのページ参照)。MySync Bizの自動起動も設定できるため、「携帯をクレードルに載せれば、Outlookとの自動シンク」という使い方も可能だ(2002年20日の記事参照)。

ほぼ全アプリは「SH-Mobile」。Qualcommチップは通信だけ

 操作に対するレスポンスを重視する同社では、今回画面のQVGA化に当たり、ソフトウェアも一新した。従来、Qualcommのベースバンドチップ上でソフトウェアは動作していたが、A5403CAではSH-MobileV(10月7日の記事参照)をCPUとして搭載。「ほぼアプリ全般をSH-Mobileで動作させている。Qualcommチップは通信だけ」(西尾氏)という状態までもってきた。

 SH-Mobileを、ムービーやJavaの動作などだけを担うコンパニオンチップとして搭載している端末も多いが、A5403CAの場合、メインCPUの扱いだ。待受時の時計表示など、ほとんどパフォーマンスが必要ないシーンでQualcommチップが使われているに過ぎないという。

 そもそもツインCPU構成というアイデアは、通信用のチップとアプリ処理用CPUを分けるのが目的(7月12日の記事参照)。サブCPUとしてSH-Mobileを使うのは過渡的なものとされていた。A5403CAは、本格的なツインCPU端末だといえる。

Javaはフェイズ3〜容量は50Kから150Kに

 au端末では、JavaとBREWの二つのプラットフォームが混在している。KDDIは、徐々にBREWへの移行を進めているが(1月29日の記事参照)、現在のハイエンド端末の一翼を担う、A5403CAや「A5404S」、1X WIN端末「W11H」「W11K」はJava対応だ(10月22日の記事参照)。この3機種は、いずれもSH-Mobileを搭載しているという共通点がある。

 実は、A5403CA、W11H、W11KではJavaのバージョンが上がり、フェイズ3へと進化した。QVGAサイズの表示に対応したほか、アプリ容量も従来の50Kバイトから150Kバイトに増加している。

A5403CAのJavaはおしゃべり機能も備える。無料でダウンロードできる「読み上げ電卓」。小数点が付いた計算はできないが、読み上げが面白いのでウケる

Java……とはいえ、A5403CAはEZナビウォーク(10月16日の記事参照)と同様の位置自律測位「MS-based」に対応しており、現在位置を定期的に取得しつつ、Javaを使って地図を表示させられる。ただし、「EZナビ」メニューからデフォルトで立ち上がる「EZ@NAVI」はMS-based非対応なので、メニューの「アプリ選択」から「まっぷるガイド」を選択して利用しよう ※12月26日付記



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[斎藤健二, ITmedia]

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