カシオに聞く「A5403CA」の秘密(2/2)「携帯のキー耐久性への要求はかなり高くて、それに合うデバイスがなかった。それが正直なところ。またAFロックを使い慣れると、中途半端に長押しで(ピントが合うのを)待つよりも、これでOKかなと今は思っている」(石田氏)
各社のメガピクセル携帯と比較して、A5403CAが明確に優れている点の一つは高速な画像記録だ。UXGA(1600×1200ピクセル)サイズで撮影できるが、保存にかかる時間は異様に短い。他社の携帯では20秒近く待たされる場合があるが、A5403CAは数秒で保存が完了する。「目標値は1秒だった」と石田氏。 「(EXILIMでは)起動が早いとか、次の写真をすぐ撮れるとかをウリにしてきた。画素数が上がって保存時間が長くなると不満になるし、そこが短いと撮り直す気になる。そういう社内的な文化」(石田氏) 写真の保存に限らず、A5403CAはminiSDの読み書きが高速だ。さらに、auが定めた外部メモリカードの仕様をフルにサポートしているのも特徴。石田氏は「PCとの連携というよりも、携帯のメモリを単純に拡張したイメージ」だとminiSDカードを表現する。データフォルダ画面などから瞬時に本体メモリとminiSDカードを行き来でき、どちらにあるデータかをほとんど意識しないで利用できる。
操作に対するレスポンスを重視する同社では、今回画面のQVGA化に当たり、ソフトウェアも一新した。従来、Qualcommのベースバンドチップ上でソフトウェアは動作していたが、A5403CAではSH-MobileV(10月7日の記事参照)をCPUとして搭載。「ほぼアプリ全般をSH-Mobileで動作させている。Qualcommチップは通信だけ」(西尾氏)という状態までもってきた。 SH-Mobileを、ムービーやJavaの動作などだけを担うコンパニオンチップとして搭載している端末も多いが、A5403CAの場合、メインCPUの扱いだ。待受時の時計表示など、ほとんどパフォーマンスが必要ないシーンでQualcommチップが使われているに過ぎないという。 そもそもツインCPU構成というアイデアは、通信用のチップとアプリ処理用CPUを分けるのが目的(7月12日の記事参照)。サブCPUとしてSH-Mobileを使うのは過渡的なものとされていた。A5403CAは、本格的なツインCPU端末だといえる。
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