ボーダフォン、3G端末「V801SH」4月上旬発売
シャープ製のVGS端末「V801SH」が4月上旬以降発売される。W-CDMA方式だけでなくGSM方式にも対応する。カメラは100万画素で、撮影した画像をそのままメールで送信できる。ただしテレビ電話には対応しておらず、Vアプリ仕様も100Kバイト。SDカードスロットを備え、音楽再生機能も備える。
ボーダフォンは2月2日、シャープ製の第3世代携帯電話端末「V801SH」を4月上旬以降発売すると発表した。ボーダフォンライブ!対応の3G端末としては、三洋製「V801SA」に続き2機種目。
V801SHは、W-CDMA方式のVodafone Global Standard(VGS)のほか、GSM方式の通信方式(900/1800/1900MHz)にも対応。音声通話だけでなく「ボーダフォンライブ!」の国際ローミングにも対応している(2003年8月の記事参照)。
メールやWeb閲覧機能は発売中の「V801SA」に準じ、最大200Kバイトまでの写メールやムービー写メールが可能。「着うた」もダウンロードできる(2003年11月の記事参照)。カメラは外側に100万画素CCDカメラを備え、メガピクセル画像をそのまま送信できる。ただしサブカメラは備えず、「テレビコール」(テレビ電話)はできない。
端末としては、一世代前のPDC端末「J-SH53」に準じ、2.4インチQVGA26万色CGシリコン液晶、サブに1.2インチ6万5536色GFカラー液晶を備える。着信メロディは40和音。音楽再生機能も備えており、手続きなしで利用できる。「V601SHとは違い、ミュージックキーは別売りではない」(ボーダフォン)。アナログ変換ケーブル、光デジタル変換プラグのほか、16MバイトのSDカードが付属する。
ただしVアプリは、256Kバイトの「J-SH53」と異なり100Kバイト。「V801SA」と互換性を持つ。赤外線通信機能は持つが、「家電のリモコンとして使うには256Kバイトアプリが必要」(ボーダフォン)なためデータ通信だけに利用できる。
価格は「(ボーダフォンショップでの)新規は約3万円弱くらい」(ボーダフォン)と、V801SAと同程度になる見込み。
主な仕様は以下の通り。
製品名 | V801SH |
---|---|
サイズ(幅×高さ×厚み) | 50×102×26ミリ |
重さ | 126グラム |
連続待受時間(W-CDM) | 200時間 |
連続待受時間(GSM) | 220時間 |
連続通話時間(W-CDMA) | 120分 |
連続通話時間(GSM) | 180分 |
カメラ | 100万画素CCD/ズーム20段階7倍/858×1144ピクセル |
静止画保存件数(内部) | 3Mバイト共有(最大600件) |
着信メロディ | 40和音 |
Vアプリ | 100Kバイト |
その他の機能 | 世界時計表示、通貨換算電卓、国際電話発信時の国番号アシスト、赤外線通信(IrDA)、バイリンガル、バーコード読み取り |
カラー | ノーブルホワイト、プレシャスブラック |
関連記事
- 「Nokia 7600」がボーダフォンから~VGSのラインアップが明らかに
ボーダフォンのダリル・グリーン社長は、決算説明会の席上で、Vodafone Global Standard端末のラインアップを披露した。既に発売が決まっている「V801SA」に加え、ノキア製の「Nokia 7600」、シャープ製の「V801SH」もVGSで登場する。 - 海外から写メール~J-フォン、3G新サービスを10月開始
J-フォンは第3世代携帯電話向けのボーダフォンライブ!を10月上旬から提供する。最大40秒のムービー写メールやWAP2.0にも対応したWebアクセスが可能。データの国際ローミングにも対応し、海外から写メールすることもできる。 - ボーダフォンの3G、本格始動
全国97%に達するサービスエリア、連続180時間の待ち受け時間──FOMAで問題となった要素をクリアした上で、国際データローミングなど他社を超えるサービスを提供するボーダフォンの3G。最近の不調を吹き飛ばす風となれるだろうか。 - ボーダフォンでも「着うた」スタート
au向けで大成功を収めている「着うた」が、名称もそのままにボーダフォン向けにも開始される。3Gならではの大容量コンテンツの目玉のひとつとして、訴求していくかまえだ。 - 「J」から「V」へ~端末の型番ルールを変えるJ-フォン
J-フォンは、「J-0x」といった端末名称の決め方を変更する。JをVに変えるだけでなく、グレードを表す数字を頭に持ってくることで、機能の違いを明確にする。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.