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女子十二楽坊の着メロもリアルに?~中国楽器の音色を再現する音源LSI

沖電気工業とカシオ計算機は、中国伝統楽器の音色を携帯電話で再現できる音源LSIを開発した。二胡、琵琶、揚琴など13種の音色に対応、女子十二楽坊が奏でる音楽もリアルに再現できそうだ。

 沖電気工業とカシオ計算機は、中国市場向けに32和音と16和音の着信メロディ用音源LSI「ML2871」と「ML2873」を開発した。5月にサンプル出荷を開始、8月にも量産出荷を開始する。サンプル価格は16和音のML2873が350円、32和音のML2871が400円。

 特徴は、GM対応128音色とGM対応パーカッション47音色に加え、中国の伝統楽器の音色を搭載した点だ。二胡(アルフー)、琵琶(ピーパー)、揚琴(ヤンチン)など、13種類の音色に対応。また、中国市場で大きな音の着信音が好まれることから、小型のスピーカーでも従来品の約2倍の音量が得られるよう、wavetableを調整している。

 短い開発期間での端末投入を可能にするために、端末開発面にも配慮している。2つのLSI間の端子と制御ソフトウェアに互換性を持たせているため、新LSI採用に伴って端子や制御ソフトを新規設計する必要がなく、32和音と16和音の商品ラインナップ開発にかかる工数を削減できる。

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 今年度の販売目標は900万個。中国メーカーに加え、中国市場向け端末を開発する欧州、北米、韓国、日本、台湾などのメーカーにも採用が内定しているという。

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