レビュー

Bluetoothに感動し、タッチパネルに戸惑った野田幾子のFOMA日記(4/4 ページ)

FOMA900iシリーズが巷でいくら好評でも、「使用中のN2102Vを手放す程の機能はないわね」と並み居る新製品の誘惑にも打ち勝ってきた私。しかし、ついにその誘惑に負けるときがやってきた。Bluetoothを搭載する「F900iT」だ。果たしてフツーの人にはどれくらい使い勝手がいいものか?

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 確かにヘッドセットを装着していない側から客観的に見れば、私は一人で長々と話し、うなずき、時には笑ったりするヘンな人。いや、装着していても怪訝な顔をされるが、何も機器がないよりはマシだろう。同行者がいなければ、テレビ電話にしたほうが周りの誤解が少なくても済むのかも!? イヤホンケーブルならば比較的市民権を得ているし、すぐ電話中だって分かってもらえるのに。とにかくメチャクチャ恥ずかしかった。その喫茶店(しかも自宅の近所)には当分足を踏み入れられません!!

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タッチパネルにもっと対応して!

 F900iTを買おうと最寄りのドコモショップへ出かけた際、ショップのおねえさんに「F900iTはどうですか?」と意見を聞いたところ、真っ先に長所として挙げたのが「タッチパネルが使えること」だった。なんでも、付属のスタイラスで手書きメモができる点が楽しいですよ、とのことだった。

 いちから何かを描いていくのもいいが、F900iT付属のカメラで撮った画像に手書きできるのはなかなか楽しい。線の色はパレットから選べるし、太さも変えられるのだ。どうやら画像の一部を切り抜いて合成もできるらしい。デコメールよりも手間がかからない、オリジナリティ溢れるメールのできあがり、といったところか(私では仕上がりがイマイチなのが難点だが)。

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 しかし私は狭い画面でちまちま作業するのがこの上なく苦手なので、現実的に「自分は何に使うだろうか」と考えると、やはり地図の作成が思い浮かぶ。メールや電話ではなかなか説明しにくいことを、手書きメモではサクッと図で見せられる点がいい。

 メールをケータイとパソコンに送ってみたところ、JPEGの圧縮率が高くて線がにじんではいるものの、いずれもきちんと認識できるレベルだ。特にパソコンで受け取った手書きの地図はきれいで、きちんと地図の役割を果たしていることに(失礼ながら)ビックリ。よし、今度友人が家へ来る途中の道で迷ったら、ケータイにお手製の地図を送ることにしよう!

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筆や消しゴムツールばかりでなく、選択、投げ縄ツールを揃え、画像の切り取りや合成ができるなど意外と本格派。撮影した画像に手書きした画像と、手書きメモで作った地図(左)をメールで送り、FOMA N2102V(中)とパソコン(右)で受け取った。地図作りは直線や四角、円ツールを駆使しながら結構がんばって作った甲斐あって、かなりまともに見える。ま、そのぶん制作時間も相当かかったわけですが

 惜しむらくは、タッチパネル対応アプリケーション操作途中で急にタッチパネルボタンが効かない状態になること。つまり、タッチパネルには対応していない画面へ前触れなく切り替わり、キーボードでの入力が必要とされるため、戸惑ってしまうのだ。

 例えば、タッチパネル対応アプリケーションを画面右上の「×」印をタップすることで終了させると待ち受け画面に戻ってしまう。そのままタップしても何の反応もない(液晶部分を軽く持ち上げればメニュー画面に戻ることを発見した)。

 また、手書きメモをメールしようと画面右下の「メール作成」ボタンを押すと、作成したデータが添付された状態でメール作成画面へと切り替わる。そこでメールアドレスがタッチパネルから電話帳を呼び出せることに「オオ!」と盛り上がったのもつかの間、電話帳のアプリケーションはタッチパネルには対応していないことが分かってガックリ。

 スケジュール帳やToDoなどのアクセサリにもいえることだが、インターフェースそのものは同じだけに、「アレ、この領域はいくらタップしても無駄なんだ」と悟ったときの落胆は大きい。PDA感覚で使おうとするからこういう勘違いが起こってしまうのね。

 タッチパネル機能そのものは慣れると結構快適なだけに、液晶をターンした形状でいったん使い始めると、何もかもスタイラスで操作してしまいたくなる。贅沢だとは分かっているが、富士通さんがソフトをアップデートしてくれたり、はたまたサードパーティ製のソフトをどこかが開発したりしないかなぁ、なんて贅沢な妄想にふける今日この頃です。

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