iPod携帯、あったら最強?(2/2 ページ)
テキストメッセージをよく使い、音楽やゲームが大好き。最新の携帯に興味津々──日米の20代を比べると、趣向も行動も驚くほど似ているようだ。
iPod携帯、もしあったら最高に魅力的
米国では、成人向けの携帯電話市場がすでに飽和しており、10代向けの携帯市場が急成長中だという。また、携帯の普及が早かった半面、テキストメッセージや写真送信といった、通話以外の遊び的機能が使われるようになったのが日本よりも遅かったため、Gen Yは通話以外の機能を目的として携帯を欲しがる、米国で初めての世代となっている。
Gen Yは傷つきやすくてむき出しの人間関係を好まず、顔を直接つきあわせて付きあわずに済む、IMなどのテキストメッセージを重視する。モノに対する要求は強く、しかも使い捨て志向がある。音楽が大好きで、デジタルガジェットにも慣れているので、音楽配信にも非常に積極的な世代だ。この日米Gen Yの類似性は、米国ではiTunes Music Storeを始めとする音楽配信が、日本では着うたのダウンロードが普及していることを思い出させる。
音楽、ゲーム、テレビ、メール、テレビ電話、インターネット……Gen Yの求めるモノを、すべて一つにできるものがあるとすれば、それは「iPod携帯」だ。HDDを内蔵し、音楽をダウンロードして保存でき、インターネットにアクセスできて、写真もテレビも見られるし、メールもやりとりできる。そして必要な情報やデータを、いつでも身につけて持ち歩ける。「Gen Yにとって、携帯はクールでセクシー。もしiPod携帯が実現したら、それは最強にクールな“オンリーデバイス”」(大柴氏)。
11月10日にボーダフォンが発表した3G携帯と新サービスは、Gen Yの求めるオンリーデバイスに非常に近いものとして、米国市場では強いインパクトがあったという。携帯のエンターテイメント要素が米国より進んでいる日本なら、キャリアの努力次第によっては、そう遠からずiPod携帯の実現は可能だろう。MotorolaはiTunesを搭載した携帯を開発中だ。そのとき日本のGen Yは「iPod携帯、超クール!」と飛びつくのだろうか?
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