「V603SH」のモーションコントロールを試す(1/2 ページ)
ボーダフォンのハイエンド2G端末「V603SH」は、光学2倍ズーム付き202万画素カメラの「V602SH」に、テレビ/FMラジオ付き「V402SH」を組み合わせた端末。さらに“振って操作”できるモーションコントロールセンサーが搭載されている。
シャープ製のボーダフォン向けPDC端末「V603SH」が発売になった。2メガピクセルのカメラ機能を備える2Gハイエンドの「V602SH」に、「V402SH」のテレビ機能を取り込んだ「良いとこ取り」端末だ。
さらに端末自体の動きを検知できるモーションコントロールセンサーを備え、本体を傾けて操作を行ったり、振ることでゲームなどが楽しめるという大きな特徴も備える。
「動き」を検知できるモーションコントロールセンサー採用
V603SHに搭載されたモーションコントロールセンサーは、地磁気を利用した3方向の姿勢角度検出(端末の向きや傾き)、いわゆる電子コンパスの機能に加え、2次元の加速度も検出可能なセンサーだ。端末の向きだけではなく「動き」を検出することで、端末を傾ける、振るといった動作でさまざまな端末の操作を行える点が特徴だ。
V603SHを傾けたり振ったり──つまりモーションコントロールを利用して行えることはけっこう多い。最も分かりやすいのは4方向キー代わりに使う「モーションコントロールカーソル」機能だ。各種メニュー画面やメールの閲覧時などに側面の「M」キーを押すと、端末を上下左右に傾ける動作がそのまま4方向キーの操作になる。筆者が試してみた限り、手首をひねるようにして小さめの動きで操作すると、傾け、戻すという1回の動作が、キー操作1回分になるように動作してくれた。
とはいえ“自由自在”というわけにはいかないし、メニュー操作などでは結局決定キーを操作する必要がある。実のところ、開いた状態では、この使い方の実用性はちょっと「?」だ。
日常的な操作での利用という意味では、ビューアスタイル時に振ることで終話キー代わりに使える。要するにテレビを視聴している場合などでも即座に終了できる。残念ながら後述する表示方向の自動切換え機能とは併用できないが、ビュアースタイルを多用する人はこちらの機能を選択しても悪くない。
ユーザーショートカットへの割当てもなかなか便利だ。ユーザーショートカットに上、右、左に傾ける動作を2つずつ組み合わせて割当てが可能で、待受画面からなら側面の「M」キーを押し、割当てた動作を行えばいい。ビュアースタイルで特定機能を呼び出したい時にはけっこう実用的に使えそうだ。
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