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従来のCMOSより進化、使い勝手に工夫も――902Tケータイカメラ画質研究ラボ(4/5 ページ)

東芝製ボーダフォン端末「902T」。画質こそCCD搭載機のトップクラスに及ばないが、従来のCMOS端末に比べると進歩が見える。使い勝手も工夫されている。

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 AFはオートのままで近距離から遠距離まで合うので、いちいちマクロモードにしなくてもいいのは非常に便利。公称5センチまで寄れるというが、実際にいろいろ撮ってみると10センチより近くまで寄れるのは確かだった。

 フォーカスモードにはオートのほかに「遠景」と「マクロ」がある。それぞれ、ピント位置が固定されてAFが働かないモードなので、普段はあまり使わないと思っていいだろう。

屋内編

 屋内編は蛍光灯下の小物撮影から。

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 以前の東芝製端末(「A5509T」など)に見られるような、蛍光灯下ので縞模様はほとんど気にならなくなった。色もちゃんと出ているし、ノイズもさほど多くないが、中間調がやや沈み気味なのが残念。いいけれど、CCD搭載端末のトップクラスにはちょっと劣るかな、というなかなかのレベルだ。

 次は白熱灯編。

 色かぶりも少なくて、ノイズも暗部にやや見られるものの全体としては悪くない。蛍光灯のところでもいったように中間調がやや沈みがちなのが気になる程度だ。もうちょっと持ち上げてやれると、全体に爽やかな印象になるのだが。

 このままロウソクのみの光にして暗所での性能を見てみよう。

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 夜景モードで撮った写真が思いっきりボケているのは、夜景モードをオンにすると自動的にフォーカスが「遠景固定」になるため。文字通り夜景をターゲットにしたモードなのだ。

 オート時はノイズが乗っかってくる暗部を沈めているので、その分締まった写りになっている。あまり強い増感はしていないようだ。

 最後にマクロを。

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