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従来のCMOSより進化、使い勝手に工夫も――902Tケータイカメラ画質研究ラボ(5/5 ページ)

東芝製ボーダフォン端末「902T」。画質こそCCD搭載機のトップクラスに及ばないが、従来のCMOS端末に比べると進歩が見える。使い勝手も工夫されている。

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 意外に近くまで寄れるのがポイント。もうちょっと明るいところでも撮ってみた。

 ベランダに飛行機の模型を置いて撮ったものだが、かなり近くまで(7センチくらい)寄れており、ちょっと離れたところはボケているのが分かる。これはなかなかだ。

使い勝手のアイデアはよい

 ちなみに動画はQVGA(320×240)サイズでなんと秒15コマに対応。映像はMPEG-4でファイル形式は3GPP2(.3G2)だ。

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 総評すると、画質こそCCD搭載機のトップクラスに及ばないが、従来のCMOSセンサー搭載機に比べると屋外でも屋内でも進歩が見られる。

 デジカメ時の画面の見やすさや、開いても閉じても使える柔軟性、撮影直後のプレビューで拡大再生ができるなど、見るべきところは多い。撮影機能がむやみに多くなく、マクロですらいちいち切り替えなくてよいのも便利。撮りたくなったらディスプレイを180度フルに開いたり、ひっくり返したりして、さっと撮る――そんなフルオート志向のカメラ機能なのだ。

 そういうコンセプトは悪くない。あとはときどき処理がもたつくところ(操作時に微妙に待たされる)があるので全体の高速化と、画質面でどれだけCCD搭載機に迫れるか……というところだろう。

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