D902iの「撮影モード」は、かなり遊べる:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/4 ページ)
D902iは、4Mのオートフォーカス付きとハイスペック。豊富なシーンモードを備えるので、片端から試してみた。
「D901iS」と同じスライド式端末でありながら、ずいぶん柔らかくてスマートになったのが「D902i」。スライド式はゴツくなりがちなだけに、この滑らかさはいい。個人的に好きなデザインだ。
D902iの特徴はいろいろあるけれど、筆頭にあげるべきは3つ。「撮像素子がスーパーCCDハニカムの200万画素」「オートフォーカス(AF)付き」「写真は基本的に縦位置で記録」の3点となる。
スーパーCCDハニカムとは、富士写真フイルムが開発したCCD。同じサイズ・画素数なら通常のCCDよりやや高感度で、画素の並びが斜めになっていることから、実有効画素数の2倍サイズの画像を生成できる(2002年7月3日の記事参照)。D902iは200万画素のスーパーCCDハニカムを搭載しているので、400万画素相当の画像を出力できるわけだ。リアル400万画素に比べるとちょっと劣るが、ケータイとしては驚異的なスペックといえる。
レンズは31ミリ相当。やや広角気味だ。
センターボタンを押せばAF機能付きで撮影できる。AF撮影にかかる時間はおよそ1.6~8秒くらい。サイドのシャッターボタンを使えば、ボタンを半押しにしてAFロックをかけることが可能だが、逆にAFロックにはそれ以外に方法はない。前モデルと同じ仕様とはいえ、多くのAF付端末は別途AFロックボタンを持っていて重宝するため、それがD902iにないのはかなり残念である。次はぜひ、といったところ。
サイドのボタンは、端末を横位置に持ってデジカメのように撮るときに便利だが、VGA以上のモードで撮影される画像はすべて縦位置。4Mモードの時は1728×2304ピクセルとなる。VGA時だけは横位置と縦位置を選べる。撮った写真をWebにアップしたり、メールしたりしたい人は注意。
では実際に撮ってみよう。象の滑り台だ。
今回は同じスーパーCCDハニカムを搭載した「N902i」も同時に撮影したので、比較用にそちらもどうぞ(N902iのレビューは追って掲載予定)。
D902iの方は300分の1秒、F3.6。ISO感度は70。N902iは撮影時のISO感度を記録してくれないが、たぶん、ISO 100くらいだろう。D902iよりちょっと高め。
同じCCDを採用していると思われるので、発色や写りのクセは似ている。D902iの方がシャープネスが強めで、ディテールの写りがややしっかりしてるというくらいだ。どちらもこのシーンは文句ない写りで、色もディテールもケータイとしては非常にハイレベルだ。
続いてはポートレート。フルオートで撮影している。
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