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「F702iD」「N702iD」「SH702iD」のシンプルなカメラ機能に迫る荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/5 ページ)

702シリーズの「D」付きモデル3機種のカメラ機能は、はたしてどれほどの実力を持っているのか。デザインとカメラ機能の両立は可能なのか。気になる点をチェックした。

 ドコモが著名デザイナーと手を組んで、どかっと出してきたデザイン重視の「F702iD」「N702iD」そして「SH702iD」。せっかくなので3ついっぺんにカメラチェックしてみた。どれも小ぶりで、デザイン優先って感じの作りだが、カメラはどうか。比較しながら見てみよう。


702iD三兄弟。左の金色(こんじき)がF702iD。フラットな面がまったくないという柔らかい曲面が特徴。真ん中がSH702iD。すごくコンパクトでシンプル。深い緑色がきれい。右がN702iD。1行のサブディスプレイが便利

カメラ機能の操作性は三者三様

 まずはF702iDとN702iDとSH702iDの3つを並べてみる。

 NとSHはそろって矩形タイプ。そういえば、KDDIの「neon」も矩形系。今年はシンプルな直方体(N702iDのコピーでいえば「フラット&スクエア」)が流行るのかもしれないと思いつつ、そんな中で思いっきり曲面で構成されたF702iDはそれはそれで面白い。

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 カメラはどの機種も130万画素クラスのCMOS系センサーを採用している。SHが131万画素CMOS、Fは128万画素CMOSで、Nは松下電器が開発した125万画素の「νmaicovicon」だ。ピントはいずれもパンフォーカスでAFはなし。マクロモードは持っている。

 カメラの位置はNとSHが液晶ディスプレイ背面のはじっこに、Fはボディの底面に付いている。液晶ディスプレイが回転する機種はなく、基本的には3機種ともケータイスタイルで撮影する。となると、ボディ底面にカメラがあるFのデザインはちょっと使いづらい。指でカメラをふさいでしまうことが多々あるからだ。ただあのデザインで蓋の裏にレンズが付いていると興ざめなので仕方がないか。NとSHはレンズが目立たないようにうまく処理してて、さすがデザイン優先端末である。


それぞれのカメラ部分の比較。F702iD(左)は裏面で、カメラ部のデザインは普通。SH702iD(中)はカメラを中央にシンプルに取り付けてある。N702iD(右)は一見どこにあるか分からないが、黒い帯の中に小さく配置している。あまり明るくはないものの、今回唯一ライトを持っているのがN702iD。ライトも矩形でうまくデザインされている
F702iDのカメラ部のアップ(左)。底面のレンズ周りにマクロモード切り替えスイッチがある。N702iDとSH702iDのカメラ部はこうなっている(右)。分かりにくいが、N702iDのマクロ切り替えスイッチは側面にある。SH702iDに至っては、レンズ周りの小さなリングがマクロとノーマルの切り替えスイッチになっている。最初、よく分からなくて探してしまった。出っ張った○が通常モードで、へこんだ○○がマクロモードだ

 では実際に使ってみるとしよう。

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